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迷ったら、高い方


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諸事情で2台目の車が必要になり、目星を付けていたデミオとパッソ・モーダに試乗してきました。

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この試乗するまでの流れとしては、当初パッソ(ノーマル)にしようかと思っていたところ、ツマやムスメが丸目(モーダ)の方がいいというので検討していたら、ほぼ同じ値段でデミオに手が届くことが判明。同じ値段でもパッソだと上位モデルになるが、デミオだと下位グレードになる。鶏口牛後が当てはまるか?試乗で確認。なお乗りに行ったのは私だけ。家族同伴なし。

備忘録を兼ねて、乗った印象をメモ。

■デミオ
1.5Lガソリンの4WDを試乗。
重い。なんでこの1トン少々のクルマがこんなに重く感じるのか。クルマが重い感じ、ステアリングの重さ、ペダル類の重さ、いずれも以前乗っていた先代のAudi A3に似ている。本当は軽いクルマの筈なのでパワステやら足回りやらの設計で演出された重さだと思うのだが、このどっしり感はドイツ車から乗り換えても不安な感じはない。

思うに、デミオはクリーンディーゼルエンジンを得たがゆえ、あえてこの重厚感のある設計にしたに違いない。重く感じるのであれば、トルク2倍のディーゼルをどうぞ、という訳だ。

4WDだったので重く感じたというのもあったかも知れない。パートタイム4WDとは聞いていたが、リアのフリクションを感じてしまったのかも。

アイドリングストップからの復帰など、Audi A3と比較して振動が1/3くらいに感じる。Audiはアイドリングストップからの復帰が苦手だなぁ。

内装の質感の演出はとても上手。フォードに教わったのかも知れない。シートの幅は不足気味だが上下前後方向はまぁOK。後席はとても狭く、ドアを閉めたときの感じもフロントドアと違い軽薄。リア席周りから徹底的にコストが抜かれている気がする。


■パッソ・モーダ
「軽の技術で、コンパクトを変えて行く」というコピーの意味は、走り出しの最初のアクセルで「こういう意味か!」と理解した。これは、図体の大きい軽、しかもローエンドの軽なのだ。ツマが昔乗っていた90年代の三菱ミニカを連想させた。エンジンの音はダイレクトに耳に届き、アクセルを踏んだときの騒々しさと言ったら。車幅が5ナンバー上限よりかなり小さい割には内装が広いので、削っているのは遮音材としか考えられない。

何より不思議なのは、通常自動車というのはステアリングから手を離すとステアリングが勝手にセンターに戻るようにセッティングされているが、このパッソは驚いたことに、ステアリングを切ったら手を離してもそのままなのだ。ステアリングを拳ひとつ分くらい右に切ると、握る力を緩めてもセンターに戻らず、右に曲がり続けようとする。もちろん右折、左折時には積極的に戻してやらなければならない。こんなステアリングセッティング、初めて見た…。

ステアリングにテレスコピック調整(前後調整)がないので、どうしても背の高い人はステアリングが遠くなる。テンポ良く運転しようとすると要所要所で背もたれから背を浮かして操作せざるを得なくなった。

足回りは思ったほどしなやかさがない。固いと言うよりは、ストロークが足りない感じだ。この辺も軽自動車、とくに横転の恐怖と戦わざるを得ない背の高い軽自動車に似ている。

「モーダ」はヘッドライトがLEDだったりするのだが、クルマとしての基本的な部分は本当にチープ。五月蠅いが操作が何もかも軽く、クルマ側からのインフォメーションもまるでないので、人馬一体感という言葉とは相容れない。でもこういうセッティングが、女性には受けるんだろうなぁと思う。特にうちのツマのように出掛けても半径3km以内なんて使い方の場合はこれがいいのかも。私は怖くてこれでは高速道路に乗る気はしない。

なお10月にマイナーチェンジを予定しており、MODAの真ん中のグレード「MODA S」が廃止される見込み。その上下のグレードの装備がどうなるか不明なため、発表されるまで商談を進めることはできない。

〜〜〜〜〜

実はほぼ同価格と言っても、デミオの方が5万円ほど高い。その割にはヘッドライトがハロゲンだったりする。しかしクルマとしての基本的な部分の作りの差は圧倒的で、同じ値段だからと比較したのが申し訳ないくらいだった。パッソの運転は私にとっては苦行で選ぶならデミオしかあり得ないが、ツマが選ぶとまた違うんだろうなぁと思う。





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弟が13年選手のCR-Vに代わってXVを買ったらしいんですが、純正の8インチのパナソニックまたは三菱のナビは高すぎると言うことで、通常の2DINナビを付けようとしたところ…

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(SUBARU Webサイトより)

ナビ装着前のインパネの様子はこうなっており、2DINのナビは2つある穴のうち下段にしか装着できないことに憤慨していました。普通、ナビはできるだけ目線を下げない位置に付けたいわけで、0次安全を謳うスバルにしてはちょっとお粗末なんじゃないかなぁと思いました。

なお、なぜ2DINナビを上寄せで設置できないかは、サイカ先生のところで触れられています。

SUBARU XVのナビ選び(mono-logue)

この事情を読んで思ったのですが、ナビっていつまであんな奥行きを持った設計なんでしょうか。スマホをナビ代わりに使う人が多数な状況で、ナビだって奥行き1cmとは言いませんが、今みたいに奥行き15〜16cmとかって進化が止まってるとしかいいようがありません。光ディスクドライブ非搭載モデルはせいぜい5cmくらいにはできるのではありませんか? イメージとしてはオシロスコープが液晶化してグッと奥行きが短くなったように。

ナビ設置位置を軽視するSUBARUもたいがいですが、一方で各ナビメーカーも座して死を待つのではなくもうちょっと努力代があるだろうにと思います。

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ムスコと「夏休みの宿題を8/11までに終わらせたら、8/12に榛名山に連れて行ってやる」という約束をし、ムスコが約束を果たしたので(※1)、頭文字Dの聖地、榛名山に行ってきました。

※1…横浜市の市立中学校は夏休み明け早々に中間テストがあるので、授業を受けるだけで8割方点数が取れちゃう優秀なお子さんはともかく、ウチの子のように必死こいても平均点がやっとというようなポジションの場合、夏休み後半は期末テスト向けの試験勉強をする必要がある。


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「藤原文太」のクルマがウチのA3に並んどる…


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今回4回目ですが、ロープウエーは初めて乗りました。湖からこんなに近くにあったのか…。ロープウエー乗り場から徒歩1秒で無料駐車場とか素敵すぎます。


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あとはツマのリクエストで榛名神社に行って、群馬料理の「おっきりこみ」をお昼に食べて、定番コースの「伊香保 おもちゃと人形 自動車博物館」に行って。

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頭文字Dの聖地でもある「峠の釜めし おぎのや横川店」…池谷と真子が出会った場所で、「俺は釜飯屋の看板の下で天使に出会ってしまった」というセリフで有名…に真子のインパクトブルーのシルエイティが展示してあるというので観てきました。


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そして8/11〜16の限定販売である「峠の釜めし」頭文字D ver. もゲット。本当は頭文字Dイラストが描かれた紙で包まれているはずなのですが、それが売り切れてしまい、「ノーマルパッケージ」に「イラスト包装紙を添付する」という形で販売されていました。(小さい容器は付属の漬物です。別添えが嬉しい。)


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むしろこちらの方がイラストがシワになっていなくていいです!(笑

なおこの限定「峠の釜めし」ですが、需要が予測を遙かに上回り、販売期間短縮になってしまったとのこと。




それと、イラストはしげの秀一先生ではなく、アニメーター/キャラデザイナーの横山愛さんによるものとのこと。



ところで「おぎのやの峠の釜めし」って初めて食べましたが、美味しいですねぇ。崎陽軒のシュウマイ弁当のように、ちょっと高いんだけどちゃんとしていて、いつでも同じ姿でいてくれて、たまに食べたくなる…そんな印象を持ちました。

おぎのや横川店って、妙義山に行ったときにその手前1.3km地点くらいまでは行ったことがあるのですが、まさかもうちょっと行った先に頭文字Dの聖地があるとは知りませんでした。そのちょっと先の碓氷峠にも色々観光地があるようですし、今回は時間がなくて行けませんでしたが、いずれ再訪したいと思います。


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この間久しぶりにターンパイクに行ったら…

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アネスト岩田ターンパイクって何だよ!

カーナビ(googleで音声検索ができる)に「箱根ターンパイク」って言ったら「アネスト岩田」ってサジェストされたので何のことかと思っていたら…。

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いやぁ、アネスト岩田って会社、知らなかったです。横浜のコンプレッサーメーカーらしいですが、ネーミングライツに思いが至り、しかも資金力がある、おそらく地元優良企業なんでしょうね。鳩サブレの会社みたいな。

あとターンパイクからの帰り道で気がついたんですが、平塚の湘南大橋が「トラスコ湘南大橋」になってたのも驚きましたけどね。そこもネーミングライツ売るのか…。「トラス橋」だと全く別のものになりますけどね。

  

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現行型の4代目プリウス(ZVW5#)に乗せて貰う機会がありました。運転はできなかったのですが、高速道路含めてかなり長距離を乗ったので、感想を記しておきたいと思います。

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駐車場に現れたその黄緑色のプリウスは、「サーモテクトライムグリーン」という、燃費スペシャルのためのカラー。太陽からの輻射熱を反射することでエアコンの稼働率を減らし、燃費に貢献するという色です。

歴代プリウスはすべてレンタカーで体験済みですが、TNGAプラットフォームのプリウスというのは初めて。高速道を走ってみると、確かにこれは重心が低い。そしてボディのしっかり感が助手席に座っていても分かります。室内の広さも申し分なし。センターコンソール付近の陶器(洗面台)のような白色パーツ類は、たまたま下位グレードの車種だったためかそれほど使用面積が広くなく、かえって好印象でした。静粛性(遮音性)も充分。ああ、快適な移動手段としてのクルマってこれで充分だね…という気持ちになります。

燃費は購入時からのトータル平均で27km/L程度とのこと。

レーダークルーズコントロールはかなり自然で、高速道路では加速G、減速Gともほとんど感じさせません。Gを感じる寸前の加速度で加速減速を済ませている感じですね。これはドライバーや同乗者に不安を抱かせないことを第一に考えたセッティングで、レーダークルーズと言えどもきびきび動く(ウチの車とかそう)ことを望んでいるユーザー層とは相容れないと思いました。私はこれはこれですごい技術だと思いましたが…。

さてここまでべた褒めですが、欠点はなかったかというと、あります。ただ、これがプリウスの味なのかも知れません。

TNGAによって高められたボディ剛性。そして重心の低さ。それはいいのですが、肝心のタイヤが路面に接地している感覚が希薄なんです。自分の五感の延長としてのタイヤ…という感覚がまるでありません。本当に10円玉くらいの面積で接地してるんじゃないの?というつま先立ち感があります。これが低重心・高剛性ボディとの組み合わせで、車体が低く、地面を這うように走るのに、接地している感覚が希薄…という、とても未来感のある?不思議な乗り物です。

従来のプリウスもことタイヤの接地感についてはいずれも希薄で家電的でしたが、今回のはなまじボディが強固で低重心になっただけに、不思議な乗り味が際立っているように感じました。

顔がアレだとか、いろいろ不満はあるかと思いますが、350万円で買えるエコカーとしては、やはりすごい完成度だなぁと感じました。よく分からないけどエコでいいクルマ、となったらこれを買っておけば間違いない感じですね。


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