クマデジタル

迷ったら、高い方


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さすがに入門用の家庭用望遠鏡では火星の模様までは見えませんが…


Vixen A80M + α6500で撮影。
タイムラプスではありません。本当に望遠鏡で見るとこれくらいの速さで流れます。モータードライブの赤道儀欲しい。


近年、星を撮るのもスマホで良くなりつつあります。




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VIXENのポルタII A80Mセットには、接眼レンズとしてNPL 20mmとNPL 6mmが附属しているのですが、この6mmの方がレンズが小さくてとても見にくいのです。




とはいえ6mmの接眼レンズとしては奇をてらったところはないようで、見にくいかどうかは「慣れ」の要素も大きいと聞きます。でも年がら年中望遠鏡を覗いているわけではないので、なかなか慣れないのも事実。なんか睫も視界に入っちゃったりして難儀します。




そこで光景の大きい、同じ6mmの上位モデルSLV 6mmを中古で手に入れました。なんか最近中古ばっかり買っている気がしますが。新品の半額以下です。VIXEN以外のメーカーにも選択肢はあるようなのですが、なかなか流通が少なく手に入れにくいのが難点。




意外ときれいな個体でした。ただし、昼景で試したら視界に1箇所ゴミが見えたのですが、これは分解してブロアー拭いたら消えました。このクラスの接眼レンズだと道具不要で簡単に分解できるのでメンテも簡単です。




早速覗いてみましたが、ええもう、安定の見やすさです。これこれ、これですよ。




実はNPL 20mmの方は早々にNLV 15mm(現在は廃番)に買い換えていました。こっちがとても見やすかったので6mmの方も…と思っていましたが、ようやく叶った格好。

望遠鏡は接眼レンズのミリ数で拡大率が決まります。望遠鏡本体(A80M)が焦点距離910mmなので、これを接眼レンズのミリ数(6mm)で割った数字…910/6 = 151.7[倍]が倍率となります。もっと小さいミリ数の接眼レンズを使えばもっと拡大できるのでは…ということはなくて、倍率の限界は望遠鏡本体の口径の2倍までが目安ともされています。A80Mは口径は80mmですので、80 x 2 = 160倍が倍率の限界の目安。ですので、接眼レンズとしてはこの6mmが事実上のMAXとなります。(5mmだと倍率が160倍を超えてしまうので。まぁ、見えないことはないと思いますが。)




6mm側、15mm側共に、同じような使い勝手になり満足です。


 

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天体観測に必須の天気情報サイト「GPV」の有料バージョン、「SCW」がリリースされていました。

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スマホにも対応する高機能版・高精度版で、目標の星をピンポイントで撮影したい場合などに役立ちそうです。

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ただ、天の川のように広い範囲で撮影するとなると、数十キロ範囲の雲の状態が問題になるので、そこまでメッシュが細かくなくても良いようには思います。

有料版は初月無料だったので少し使ってみましたが、確かにすごい。すごいんですが、ここまでは要らんかな、と思いました(笑。 (ああ、今夜も雲だらけですね…だめだこりゃ…)

でもサービス継続してもらわないと困るので、ATOK同様、お布施は必要かな…。

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撮りに行きたいとは思いつつも、なかなか条件が揃わず行けなかった富士山五合目に、天の川を撮りに行ってきました。

条件というのは、
・晴れている(→GPV気象予報の雲の予測を参考にしています
・月が出ていない
・翌日仕事ではない(用事もない)
・そもそも天の川が出ている
・富士山五合目へのマイカー入場規制がかかっていない

これだけの条件を満たすとなると、数年に1回あるかないかです。だからこそ何年越しになってしまったわけですが。



EOS 5D Mark IV, ISO=25600
やってきました富士山5合目、富士宮口です。時間は深夜1時。肉眼ではほぼ何も見えませんが、ISO=25600は肉眼では見えないものを写します。気温は7度ですが、とにかく風が強くて体感気温が低く、ダウンジャケット1枚ではダメでその上からさらに防寒着を着ないと耐えられません。(両方持ってきて良かった…)


IMG_9559

眼下には街明かりが見えます。ちなみにiPhoneで撮るとこんな感じですが…




EOS 5D Mark IVだとこんな感じです。ISOはうっかり25600のまま撮ってしまいましたが、結果的にはこれが結構天の川のディテールを拾ってくれていました。レンズは24-70mm f/4L IS USM(F=5.6)です。ただ、想像以上に街明かりが天の川に被ります。




ちなみに、ここからだと天の川は肉眼でも見えるので、RX100M3(ISO=1600)をミニ三脚に付けてクルマのルーフに乗せて適当に撮っても映ります。RX100M3って解放f値1.8のレンズ積んでますから、侮れないです。




EOS 5D Mark IV、24-70mm f/4L IS USM(F=5.0)、これもうっかりISO=25600でした。




少し車内で仮眠して、これは3:40頃に南中近くになるのを待ってから撮ったカット。レンズをEF 35mm f/2に替えてみました。ISO=3200、f=2.8です。f=2だと周辺減光が大きいのですが、ちょい絞りで使うと均一な明るさになります。やっぱり本質的に明るいレンズは天の川の陰影を良く拾いますね。ただ天体薄明が3:37だったので、タイミング的にはギリギリでした。




明るくなってきたので下山しました。たぶん、赤矢印のところから撮っていたんだと思います。行きは道中に野生の鹿が何度も出てきたりしてやられると思いました。結構怖かったです。

ともかく、横浜からさっと行ける範囲ではベストと思われる場所でこの程度か、という実力を知ることができました。やっぱり天の川って機材ではなくロケーションなんですね。もっと良いカットを目指すのであれば、もっと暗いところに行かないとダメですね。


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先週末は、

・週末である
・子供の塾の送迎がない
・晴れている
・天の川と月が離れている

という条件が珍しく揃ったので、神奈川県では屈指の暗さである宮ケ瀬湖北側に天の川の撮影に行ってみました。今まで神奈川県では明確に天の川の撮影に成功したことはありませんが、どうか?

「天体観測、星見スポット、光害マップ」

まぁ上のサイトの地図を見ちゃうと関東がダメなのは明らかですけどね、それでもそうそう暗地に出掛けられないじゃないですか。まぁ、前の日は夜の海に行きましたけど。



中央に天の川が写ってる筈なんですが。見えませんか?私も見えません。
下の方が明るいのは夜明けでも何でもなくて、首都圏の光害です。




一応、ケンコーの光害フィルターを使ったバージョンも。こちらも惨敗。
(色転びが均一でないのはフィルターの原理上、広角向きではないためです。)


やっぱり冬の薄い天の川は神奈川県では無理っぽいですね。富士五湖の西湖あたりまで行けば見えるようなんですが、そろそろノーマルタイヤで行くのは気が引ける時期です。

ところで夜間の宮ケ瀬湖北側って初めて行きましたが、結構怖い雰囲気の割には思ったほど暗くないんですよね。これなら実家のある茨城の方が暗いんじゃないかなぁ?というレベル。勝手知ったる暗い場所といえば思い当たるのは茨城の里美牧場ですが、あそこもタイミング間違えるとノーマルタイヤでは上がれませんからね…。天の川は夏まで待つか…。

まぁ冬は冬の星空の魅力はありますけどね。


Kenko カメラ・眼視兼用レンズフィルター ASTRO LPR Type 2 77mm 天体観測・撮影用光害カット 077733(Amazon)

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