ホームビデオの保管方法って、本当に悩ましい。

そもそもAVCHDフォーマットがあと何年続くかも解らないけれど、クラウドに丸々預けるような時代が数年以内に来るとも思えない。クラウドに預けられるのは今後数年は「ダイジェスト版」であり、丸々保管は何か別の方法を考えなければならない。

DVテープの時代は家庭用ビデオと言えども編集されなければ冗長で見ていられたものではなかった。しかし最近はノンリニアメディアに記録することが主流となり、再生時にポンポン飛ばせばいいので「家庭閲覧用」としては編集は必須でなりつつある。むしろ「お父さんフィルター」でカットされてしまったシーンに、意外と「家族が見たいシーン」があるかも知れないのだ。

一般的には家庭用ブルーレイレコーダーやPC/Macにコピーして保管したり、ある程度溜まったところでブルーレイディスクに保管したりするのだろうけど、いずれも決定打にはなり得ない。

まずブルーレイレコーダーのHDDに保管する場合、TV録画番組とのHDDの容量の奪い合いが問題になる。ウチのDIGAは常に容量残100GB(20%)程度で運用されており、ガッツリとAVCHDデータを放り込めるほどの余裕はない。

PC/Macにコピーすれば容量の問題は改善するが、今度は家族のアクセス性が問題になる。普段の再生も困るし、万一ポックリ逝ったら闇に葬られるも同然だ。閲覧用の窓として「Apple TV」などのクライアントを噛ますのであれば、今度はAVCHDデータを一旦「iMovie」やら「FCP X」で全部ひとなめしてやらなければならないという手間が発生する。

BDディスクに保管は私が実践している方法だが、これが近年では実に使いにくい。今のところAVCHDデータだけでBDディスク7枚分程度あるのだが、「あの見たいシーン」がどのディスクに入っているかがぱっと解りにくいし、「レコーダー起動」から「ディスク挿入」「ディスク認識」「再生開始」までの1〜2分間がまどろっこしい。入れたディスクが「これじゃない」となれば、さらに1〜2分待たされることになる。

色々考えたのだけれど、安いブルーレイレコーダーを1台、家庭用ビデオ閲覧専用に導入するのがいいのではないかという気がしてきた。チューナーの数は不問なので、とにかくUSB経由でAVCHDデータが日付単位で取り込めて、HDDにそこそこの容量があれば良い。アーカイブはBDにするにしても、普段の閲覧はHDDからすればストレスがない。

最近だとSONY BDZ-AT350Sが3万円強で500GB。USB端子から日付単位で取り込みができ、必要に応じてBDに書き出せる。BD書き出し時のオーサリング機能「思い出ディスクダビング」も良さそうだ。

Panasonicに目を向けてみると2011年9月リリースのモデルから「日付別取り込み」がこっそりできるようになったようだ。3万円で買えるDMR-BRT210-KはUSB端子がない割り切り仕様で、USB端子が付いているとなると4万円のBWT510になってしまう。諸々考えるとSONY BDZ-AT350Sが良さそうだ。

ホームビデオ専用にレコーダー1台を丸々占有するなんて贅沢ではないかと思うが、あのソフトだのこの周辺機器だのと細々と試行して散財しているうちに、なんだかんだで3万円くらい行ってしまうこともあるかも知れない。だったら最初からSONY BDZ-AT350Sを専用にする、というのはアリのような気がしている。

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