キヤノンの2桁型番シリーズは、EOS 40Dの頃からだろうか、毎年夏の終わりにリリースされるのが通例になってきた。私もEOS 20D/30D/40Dと買い換え続け、40Dは手放してはいないが、メインの機種はEOS 5D Mark IIに移行している。では40Dは全く使わないかというとそんなことはなく、砂ホコリが多くレンズ交換しにくいような運動会や、連写が必要な運動会など(←どっちにせよ運動会(笑))に活躍している。

二桁型番シリーズはEOS Kiss(実売5万円前後)と5D Mark II(実売20万円前後)を1機種で埋めるミドルクラス機だったが、昨年、EOS 7D(実売14万円前後)が出てきて、立ち位置が変わることが許された格好だ。

そんなわけで未だ40Dの感触は手が覚えている状態で、今回の最新鋭機、60Dを試用する機会に恵まれたのでレポートする。

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eos_60d_1

スペック表を見ると40D/50Dから僅かしか小さく軽くなっていないが、実際手にしてみると、重量バランスがいいせいなのか、数字以上に小さく軽く感じる。


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EOS 60Dで撮影
ピクチャースタイル:ポートレート
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Photoshop CS5で微修正
モデル:井上穂奈美さん

事前の期待が大きかったせいか、はたまた昨年リリースの7Dがモンスターだったためか、60Dのスペックに肩すかしを食らったという意見もネットでよく目にするが、確かに派手さはないものの、真っ当に作られたモデルである。


IMG_5458EOS 60Dで60Dを撮影
レンズ:EF 100mm F2.8L MACRO IS USM
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キヤノンとしても、これを60Dと名付けるべきかどうかは悩んだらしい。しかし冒頭に述べたとおり、7Dが世に出たことにより、二桁EOSは従来よりカジュアルな方向にシフトしたようだ。キヤノン初のバリアングル液晶や、マルチコントローラーとサブ電子ダイヤルの一体化など、要素要素の技術では冒険も多い。


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EOS 60Dで撮影
ピクチャースタイル:ポートレート
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Photoshop CS5で微修正
モデル:井上穂奈美さん

画質はAPS-Cモデルとしてはもやは完成の域に達しており、何ら不満はない。むしろ本機の特徴は、その高画質の歩留まりをいかに上げるか、いかにチャンスをモノにするか、いかに作品をバラエティに富んだものにするかに主眼が置かれているように思う。その辺りについては、次回。

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