春の転勤を控え、アパート探しが本格化。

最寄り駅からの距離、周囲の環境、広さ、設備、築年数、間取り、ブロードバンド環境、そして何より家賃…パラメータにはキリがない。

しかし東京・神奈川近辺に住む以上、最優先で考えなければならないパラメータがある。

今度の転勤先の職場は妻の実家から僅か15km。折角なのでできることなら妻の実家の近くに住んであげたいのだが、悲しいかな妻の実家はすでに判明している活断層の近くにある。活断層から少しでも離れると被害の状況はかなり違うことは、新潟の例からも明らかだ。

社宅は職場に近いし家賃が安くて魅力的だが、ほとんどすべて1960〜1980年頃に建てられた鉄筋コンクリート。すでに中性化やアルカリ骨材反応が進み、大震災時には凶器と化すのは想像に難くない。

そう、いくら民間と比べて家賃が毎月4万円浮くからと言っても、地震で倒れるような社宅には住みたくない。家族の命の値段は月4万円以下であると考える人はいないだろう。

そんなわけで、いま考慮しているのは以下のようなパラメータである。

・公共交通機関が麻痺しても自力で職場から帰宅できる範囲内であること。腰痛持ちの俺の場合、具体的には10km以内。
・できるだけ最新の耐震基準に従っていること。
・土砂崩れや高さ20m級の津波から逃れられる地形であること。
・火災の延焼を防ぐために周囲の建物とそこそこ離れていること。
・巨大構造物が倒れてくるエリアにないこと。高層ビル、送電鉄塔、隣の劣化した家など。
・解っている活断層からできるだけ離れていること。

…しかしまぁ、なんでわざわざ巨大地震が来ると解っているところに職場を集約するのかね。いまの職場は日本でも有数の地震の心配が少ないエリアなのにね。社史に残る愚行だろう。

ウチの会社の過去を振り返ると、そのときの幹部の自宅の近くの事業所に集約される傾向があるんだけどね。