クマデジタル

迷ったら、高い方


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nakayoshi

まんが家セット目的で購入した「なかよし」だが、もちろん商品としてのメインは「まんが雑誌」。あまり読書習慣がないムスメが興味を持ってくれればいいなぁ…と淡い期待をしていたのだが、手に取る気配なし。ムスメはまんがの面白さすら知らない。小学5年生なら活字の本は苦手なまでも、せめてマンガ本くらいは親の目を盗んででも読んで欲しいところだが…。

言うまでもないことだが、読む力はすべての思考の基本である。人間は思考の過程で母国語を使う。母国語の語彙が貧弱だと、思考も貧弱になる。誤解を恐れずに言えば、本を苦もなく読める能力があれば、学歴が多少どうでも人生どうにかなってしまうほどだ(ソースは俺)。

ムスメの読書は義務的だ。宿題の読書感想文用の本や、音読練習のための教科書など、本当に義務化されている必要最小限のものしか読まない。なので読解能力も小学校5年生に要求される必要最低レベルで、読書の楽しみなど全く知らない。

そうなってしまったのはキラーコンテンツに出逢わなかったためだろうと考え、様々なジャンルの本を買って与えては見たものの、琴線に引っかかるものはなかったようだ。そしていよいよ活字本ではなくまんがならどうかと、小学生なら誰でも興味を持つであろう「ドラえもん」のまんが単行本を与えてみたが、これも一瞥して放りだした。ならば女の子らしい「なかよし」…これも撃沈。


一方で下の子は幼稚園時代から「鉄道ファン」を読み(たぶん写真を眺めているだけだったと思うけど、本に向かう習慣はついた)、今はおそらく彼にとってのキラーコンテンツである「かいけつゾロリ」にハマっている。独りの時間が生まれると本に向かっている。いい。すごくいい傾向。

姉弟でこんな調子なので、実際、姉弟の思考水準は年齢差ほど離れていない印象がある。

上の子で失敗したのは、たぶん、小さい頃から「本」以外のメディアを与えすぎたことなんだよな。DVD、iPad、DS、Wii…その前に本を与える時間を長く取るべきだった。上の子の子育ては後悔することが多いとは良く聞くけど、まさにその典型のような感じ。

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あんまり予備知識もなく買ってみたんですが、甘かったです。



カラーペン3色と鉛筆、原稿やスクリーントーン、トレーシングペーパーが付属します。




テキスト本らしきものの表紙を見ると、付録セットで初音ミクが描けるように見えます。

ところが、手順をまねてみても、圧倒的に色が足りません。当たり前といえば当たり前ですが、付属の3色ではどうしようもありません。




そして極めつけは、スカートをぱぱっと塗って…消しゴムで消す…?
えっ、消せるペンを使うの…?

という疑問は、右の「POINT」欄で納得します。

「デジタル作画」(=コンピュータソフトで描く)かよ!

えっ、付属のペンで描いてる人はどうすれば…




デジタル作画を例に出されても、「初音ミクが描けちゃう」のとはちょっと違うのでは…
なんかこう、すごく放り出された感があります。




別の作例でも、これも…付属ペンではどうしようもないですね。描けません。
結局、付属ペンでどこまでできるのか…という見本はどこにも見あたりません。




次はカラースクリーントーンを試してみます。これは3色のスクリーントーンを重ねることで、フルカラーを出せるという仕組みのものです。印刷と同じ原理ですね。




すごい!こういう色が出せるのか!と、早速試してみると…




実際できたのは、こうです。うーん、何か違う…ベースがトレーシングペーパーなのでこうなるのは当然ですけど…これ、擦って転写とかするんでしょうか。裏がシール状になっていたので、そのまま貼る物かと…(後で調べましたが、どうも擦って転写させるのが正解みたい?)




えーでも、こういう細かいところにやろうとすると、デザインカッターが要りますよね。小学生とかにできるものなのだろうか…。




ここも。素人には無理っぽい感じ。

結局この付録というのは、ある程度まんが描きをかじった人向けで、少なくともスクリーントーンの貼りかたすら知らないユーザー向けではないということです。付録のペンだけでできることも少なく、完結したセットではなく、いま何らかの(一通りの)まんが描きセットを持っていて、それに彩りを添えるためのセット、と言えるでしょう。

私はこれ単体で、何らかのお絵かきの完結した体験ができるのかと思い込んでいたので、面食らいました。




と言うわけで、何ができるわけでもなく、こうなってしまうのにさほど時間はかかりませんでした。事前に調べもせずに流行に乗ってしまうとどうなるか、という見本ですね。

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安っぽいテレビショーで好まれそうなキャッチーなタイトルですが、3.11の津波被害の後処理にあたった方からのインタビューを元にした、かなり硬派な内容です。これを読んで今年4月に自分の目で見た風景と、震災当日の間のギャップが少し埋められた気がしました。火事場泥棒的に檀家を増やそうとするお寺、ボランティアに入ったものの大量の肉塊の前にリタイアしてしまった大学生、診療所を流された喪失感から検死作業の依頼を断った医師(但し、あとで手伝います)等々、生々しい人間模様が記されていますが、その場に居なかった私には、彼らを批判することはできません。

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ある街では、街を横切るバイパス通りを挟んで海側は津波で全滅、反対側の山側は停電こそあれど地震被害程度だったそうです。しかし街全体が停電しているので、全国であれだけ夜通し報道されていた津波の様子は、バイパス通りを挟んで山側の人には伝わっていませんでした。そこに海側から山側に避難してきた人が口々に「全滅だ」と言う…。全滅?全滅ってどういう意味?意味が分からない…。それが山側の人の実感でした。目を凝らしても海側は真っ暗な風景しか見えません。そういう間にも、屋根の上に乗って辛うじて生き延びたものの、家ごと引き潮に流されて、若い女性の「助けて…助けて…」の声が海の彼方へ消えていった事実もある訳です。

Amazonのレビューでは遺体へのお供え物を食べたことに対するちょっとした論争があったようですが、お供え物を食べることが供養になると考える地方があるのも確かですし、また、さっきまで腐敗寸前の遺体と一緒に置かれていたものを、しかも遺体安置所で食べることに抵抗がある方もいるしょう。これもそれも、今から震災に臨む我々はすべて知見として受け入れなければならない、そう感じました。

私が少し違和感を覚えたのは、「土葬」に対する認識でしょうか。もちろん個人の生死感、宗教観に大きく依存するので他人がとやかく言う話ではありませんが、本書では全編にわたって「土葬」は避けるべきこと、土葬は可哀想だ、という、遺体処理にあたった方の意見が貫かれています。仮の土葬をしたとしても一定時間経った後にまた掘り返して正式な埋葬をする手間を考えると土葬はあり得ないのは分かりますが、(震災とは関係ないですが)私の祖母が土葬だったこともあり、私個人としては土葬に対してさほど嫌悪感はないんですよね。むしろ祖母が生前に語っていた「火葬は…熱そうで…やだなぁ…」という思いも人によってはあるのではないでしょうか。


遺体―震災、津波の果てに―

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幸い、家族に深い悩みがある訳ではないのですが、
書評で見かけて面白そうだったので読んでみました。



内容はQ&A形式で進みます。本書に挙げられた設問は完全には現実のものではありませんが、著者が臨床40年のカウンセリング経験で出会った実例を元にしたフィクションです。ですがその創作はあくまで個人を特定しにくくするためのものであり、問題のテーマ自体は変わっていません。

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ネット上に見られる人生相談にはそれはそれなりの良さがあるのだが、責任をとらなくてもいいという身軽さがある、と筆者は言います。そこに初回カウンセリング料1回:10,500円を設定する筆者がクライアントの「重み」を体感した結果が、本書に結晶されています。それは時に冷徹であり、時に自分自身より自分を見透かされているようであり、そして暖かい。

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悩みはないと思いつつも、読んでみるとそういえば自分もこういう悩みはあった、と思い当たることも多々ありました。自分の中ではそんなことで悩んでいるのは自分くらいのもの、と咀嚼していたのですが、本書を読んで、ましてや経験40年のカウンセラーに「普遍的なこと」としてバッサリやられたのはある意味衝撃でした。自分が特別な悩みを抱える人間だと思ってただけだなんて、まるで中二病じゃないか!(笑

全編を通じて、自分の心の動きを知り俯瞰することが、悩みから解放されるのに有効であるという印象を受けました。しかし冷静に外から自分を分析するのは難しいもの。

「あなたの悩みはこの本のどこかに見つかると信じています」(本書 帯より)

確かに、心が少しほぐれた気がします。

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月刊ニュータイプ別冊で劇場版まどか☆マギカ本が出たと聞きつけたので買ってみました。


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いつものニュータイプの1.x倍の価格、ボリュームで、丸々一冊「まどか」という、お腹いっぱいになるムック。ニュータイプと言えば創刊当初からふんだんなグラビアが売りでしたが、今回もご多分に漏れず、グラビアてんこ盛りです。劇場版のOP絵を現時点で通しで見られるのってなかなか貴重ではないでしょうか。

しかもB2サイズのアルティメットまどかのポスターまで付くと言うね…。


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インタビューも総勢16ページと、かなりのボリュームがあります。


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そして面白いのが、いままでの「ニュータイプ」のグラビア「まどか」特集ページの縮刷版。縮刷なので字を読むのは辛いんですけど、何とかギリギリ読めるサイズ。ちゃんと解像はしているので、裸眼はムリでもルーペを使えば読めるはず。TV版放映開始当初の白々しいコメントが今となっては笑えます。


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