クマデジタル

迷ったら、高い方


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books20101212

また積ん読が増えてしまいました。(積んでおくのかよ>自分(笑))

鉄道ファンのみ息子用で、これ毎年そうなんですが、1月号はカレンダーが付いてるんですよね。しかも一見何気なくて、いざ真似して撮ってみるとすごく手間がかかっていることが解るというカットが満載。

flick!02は創刊号と比較すると紙質が変わり、価格も大幅ダウン。週刊誌並みのスピード感で作られた?「いま」を知る本です。

「ネットで成功しているのは〜」はこの中で一番ボリュームがあるのですが、「みたいもん」のいしたにさん著。アンケート回答部分と対談部分があるので、ガッツリ書かれた指南書を期待すると「?」となるのですが、集合知の本です。アクセス数一日あたり数百〜数千PVのブロガーさんは読むと気づきを得られる部分もあるんじゃないかなぁと思います。

東洋経済はカメラ特集。これはBさんが買っているのを見て特集を知りました。「モノ造りニッポン最後の砦」と言われると切ないものがありますが、SIGMA社がなぜ会津工場での国内生産で生き残って行けているのかが面白かったです。

「ヤマダ電機の暴走」は、これはBさん推薦。最近公私ともにヤマダ電機に関わることが多く、あの巨額の売上げを上げながら愛されていない、そしてどこか寒々しさすら覚える売り場の正体は何なのかを、少しでも知りたくて買いました。まだ斜め読みしただけですが、そこには松下電器の関わりがありました。

毎年買っている鉄道ファン以外は、すべてtwitterで存在を知った本です。私のタイムラインは自分と価値観の近い人や自分がかくありたいと思う人で占められているのですが、そのTLを眺めていると自分が買うべき本が解るというのは、凄いこれまた集合知だと思います。

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flick!2(フリック) (エイムック 2088)
ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である
週刊 東洋経済 2010年 12/4号 [雑誌]
ヤマダ電機の暴走
鉄道ファン 2011年 01月号 [雑誌]
(Amazon)




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ここ数ヶ月、リアルでお世話になっている方や、ネット上でウオッチ/フォローさせて頂いている方の出版ラッシュが続いているように思います。まとめてみました。

三井公一(@sasurau)氏の「iPhonegrapher」。日本初のiPhone写真集。写真は機材や解像度ではないことを思い知らされる。

サイカ先生(@SAIKA)と高田 昌裕(@warpist)氏の「Final Cut Pro実践講座」。すべてがフラットに書いてある付属マニュアルと異なり、ポイントを抑えた図解中心のマニュアル本。

荻窪圭(@ogikubokei)氏の「東京古道散歩」。パソコン系ライターとして20年以上前のOh!MZの頃からお名前を拝見しているように思いますが、最近は趣味の古道散歩の方でも出版されているようです。

本田雅一(@rokuzouhonda)氏の「インサイド・ドキュメント『3D世界規格を作れ!』」。電機メーカーにとって3D技術が必要だった真の意味とは、そして未来を明るい方に向かわせるために我々一人一人にできることとは。

軽妙かつ独特の笑いを取る文体が特徴の元NHK編集マン、小寺信良(@nob_kodera)氏の「USTREAMがメディアを変える」。USTREAMを取り巻く現状を放送のプロの視点から切り取った。テレビとどう棲み分けるのか、USTREAMが殺すものとは。

西田宗千佳(@mnishi41)氏の「メイドインジャパンとiPad、どこが違う? 世界で勝てるデジタル家電」。アップルを始めとする成功者が作った新たなパラダイムと、日本のメーカーが復活するためのヒント。

アニメ製作会社ガイナックス設立者の岡田斗司夫(@ToshioOkada)氏の「遺言」。1980〜90年代の年前後にアニメにはまっていた人なら時間を忘れて読み入ってしまう裏話が満載。価格も高いが、ページ数も397ページ。


うーん、皆さん「本」書きますねぇ。書籍自体が激動の時代を迎えていますが、未だメディアの頂点の一角であることは間違いないでしょう。

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某B氏にそそのかされて、買ってしまいました。

vmzm_lens_world2

自分はメーカー純正Canon EF LENS派だったのですが、ここへきて、カールツァイスが非常に気になっております。もう1年くらい片思いしていますが、ここ1年iPhoneだのiPadだの新iMacだのが現れたので、レンズまで予算が回りませんでした。

ツァイスに興味を持ったのは、たぶん、ボディがEOS 5D Mark IIになったことで、もっとこのボディが描き出す別の姿が見たくなったから、というのが大きいと思います。見た目にも5D Mark II、ツァイスやフォクトレンダーが似合いますよね。

vmzm_lens_world

とはいえ、こちら方面の知識は皆無に等しいので、何か体系的に学べるものはないかなぁ…と思っていたところ、この本が出版。なんてタイムリー。でも高いな…と躊躇していたものの、某B氏のブログレビューを読んで「これは買わねば」と。価格に見合う情報量がありますね。

まだまだレンズは買えないし、MacBook Airの誘惑もあるので、誘惑に負けないよう、この本で片思いを続けたいと思います。もしこれでAirなんか買ってしまった日には、カールツァイスはApple製品に4連敗です(笑

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フォクトレンダーVM&カールツァイスZMレンズWORLD(Amazon)
COSINA Zeiss Planar T*1.4/50 ZE (キャノンEF)(Amazon)

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やっと読み終わりました。いやー最近読むの遅くて(笑

著者の本田雅一氏は、私の中では信頼性の高いコラムを書く人、というイメージがあるのですが、本書も期待に違わぬ6年にわたる圧倒的な取材量によって裏付けされた、読ませる内容になっています。

私は本書に書かれているような舞台の3回りくらい外で仕事をさせてもらっているのですが、やはりちょっぴり足を突っ込んでいるが故に、見えなかったことは多かったなと、多数の「気づき」を本書から得ることができました。

でも本書の主旨はそういったものではなくて(たぶん前述のような読み方は邪道(笑))、自信を失ったかに見えた日本の一角で、世界を制した人たちがいたことや、今後日本が再び明るい未来を取り戻すのに何が必要か、を示唆する内容です。

既に量販店の店頭や展示会等で3Dテレビを体験した方には、「うーん、まぁ、すごいけど、買うか?と言われると…」とか「2時間は見てらんないな…」という感想を持った方も多いと思います。しかし、本書は3D映像の是非を問うのではなく、電機メーカーが3D映像に取り組む理由を描いている点で画期的です。たぶん本書を読むと、「3Dなんて…」という声のトーンが落ちること請け合いです(笑

人を褒めるのは難しい。それゆえ、世間には「いかに世界と比べて日本がダメか」というテキストが氾濫していますが、そんな中にあって本書のような、日本の活躍を描き出す観点は貴重だと思います。

ちょっと物足りなかったのは、パナソニックがある日突然、完成度の高い3Dテレビシステムを作ってしまったところですね。過去の3Dと具体的に何が違うのか、まぁ守秘義務の縛りで書けないのかも知れませんが、プアな原体験ゆえ3Dに対して穿った目を持つ40代以上を、技術面で納得させられる材料があるとなお良かったですね。

なお、本書を購入した方は全文PDFダウンロード権がもらえます。11月末まで。

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gandamuc_novel_03


この秋リリースのアニメ版「ガンダムUC(2)」に相当する、原作の小説版「ガンダムUC 3巻」。これ読むとネタバレになっちゃうんですが、いやーブルーレイ待ちきれずに読んじゃいました(笑

近年、大企業でもうかうかしていると潰れてしまう時代になってから、たとえばドラッガーや旧日本海軍の分析に代表されるような組織論が幅広く読まれているように思うのですが、この小説版3巻にも自律的には何一つ判断できないくせに方向が決まれば緻密に動き出す大企業のような連邦軍の描写があり、書かれた時期を考えれば先見の明はあったように思うのですが、今小のタイミングで読むにはちょっとお腹いっぱいの感もありました。

にしても、赤い彗星が「3倍」の速さを出せる種明かしは…。モビルスーツは工業製品である以上、同じような大きさの機種の出力が2倍3倍と言うことはあり得ない。だとすればなぜ金髪仮面は3倍速を出せるのか…? その新解釈がここにあります。いや、もはや「通常の3倍」はパロディの域に達してるので、3倍は3倍のままでも良かったような気もしますが(笑

しかしここで出てくる赤い彗星は「フル・フロンタル」って名前なんですが、英語で「オールヌード」「ヘアヌード」という意味ですからね。輸出したら北米を中心に面白がられると思いますが、どうなんですかね(笑


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