クマデジタル

迷ったら、高い方


風景

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陸前高田などの津波被害を受けたエリアは2013年春に観に行ったので、今春は福島第一原発の方に行ってみました。国道6号が全線通行止め解除されたのが2014年夏頃のようですね。それから間もなく5年です。


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帰宅困難エリアに入りました。福島県大熊町の国道6号です。国道6号の始点(日本橋)からだと水戸のあたりでまだ半分で、そこからさらに同じ距離を北上したあたりです。意外と福島県に入ってからが遠いです。なおこのだいぶ手前で二輪車、自転車は通行禁止になります。自動車だけが通れます。


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帰宅困難エリアの国道沿いの民家には、すべてバリケードがされていました。


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しばらく走っていて気がついたのですが、走行可能なのは本当に国道6号だけで、そこから左右に入る道も全て塞がれていました。ほぼすべての分岐道に警備員がおり、通行証がないと入れないようになっています。空き巣防止などの目的もあるのだろうと思います。国道6号は物流の要なので、そこだけは通行止解除したのでしょう。なおこのあたりの国道6号の信号機はほぼすべて点滅運用でした。


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国道6号線の福島第一原発の最寄り地点まで来ました。原発の1号機〜4号機の位置は赤矢印の通りで、各建屋までここから直線でざっくり2kmあります。


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この場所で簡易線量計で空間線量を測ってみました。横浜の自宅が場所により 0.05〜0.15μSv/h だったので、その30〜100倍はあるようです。居住制限の基準が3.8μSv/hですから、やはり帰宅困難エリアには違いありません。なお除染基準は0.23μSv/hとのことです。

空間線量を測っていたら、巡回の警察官から職質を受けました。そもそも歩いている人がいないエリアで歩行者(私)を見つけたので声を掛けさせてもらったと。まぁ車をちょっと遠くに駐めて歩いてましたからね。警備員以外に建屋や車の外に出ている人はいませんので目立ったのでしょう。状況を見に来ただけだと説明し納得してもらえましたが、免許証を確認され、名前を控えられました。ちなみに千葉県警でした。2週間交代で様々な都道府県の警察が順番で巡回しているとのこと。

「車から降りたのはまずかったか?」と警官に尋ねましたが、それはない(降りてもOK)とのこと。となると、自転車やバイクが通行止めなのは、線量が危険と言うよりは治安上の理由ですかね。


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もうちょっと北上して浪江町のあたりまで来ると、若干生活の気配が感じられます。昨年3月に帰宅制限が解除されています。買物は大手コンビニチェーンが心強い印象を受けました。


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さらに北上して南相馬市のあたりです。このあたりは津波で浸水したエリアです。これは海に面した再開発が行われている土地ですが、もう少し内陸…国道6号沿いまで行くと自動車ディーラーや道の駅も営業していたりしてかなり生活感があります。ただ、いくつかの大型店舗は津波被害からの再建の途中のものもありました。

宮城県や岩手県の被災地は「行って消費して応援」ということも言われていますが、この福島第一原発付近に関してはそういう行為には向いておらず、むしろ警備員があちこちに立っている限りは彼らや復興作業員の邪魔にならないよう近づかない方が良いと感じました。南相馬市以北はOKですが、むしろ道の駅がむちゃくちゃ混んでいてお昼ご飯食べ損ねたんですが!(;´Д`)







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夏に「峠の釜めし」を買いに行った際にツマが妙義山にインスピレーションを感じたようで、登りたいというので登ってきました。車で。ええ、頭文字Dの聖地、妙義ナイトキッズのホームグラウンドです。


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でも今回の旅の目的は溝走りとかドリフトとか ふざけるな死神!谷にかかる橋の上だぞ!ではなく、スピリチュアル的なもの。


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階段。


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とにかく階段。


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普段は動きの軽いムスコも四つん這い気味になってしまう急な階段。


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でも夏の富士登山で鍛えられた余力が残っているのか、私が家族で一番軽快に登れた気がします。


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秋ですねぇ。


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妙義山の次は折角なのでいつもの榛名湖に向かってみます。
ただ、車があまりいないんですよねぇ。皆さん、ディズニーランドで11時間並んでたってことでしょうか…。あまりにも車が来ないのでご覧の通りの写真を撮ってしまいました。


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榛名湖は以下略で、ディーズガレージには峠の釜めしのところにあった(?)シルエイティが置いてありました。


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峠の釜めし、前回は2つを家族4人で分けて物足りなかったのですが、今度は「おぎのや」のイートインコーナーで1人1つ(私は群馬料理の「おっきりこみ」もつけて)頂きました。満足です。


伊香保温泉前と帰りの花園あたりで道が混んだ程度で、ほかは観光客も少なめで、快適に楽しめました。

写真はすべてiPhone XS。たまーにHDRくさい絵が鼻につくこともありますが。
α6500も持っていったのに出番なし。まずい…。

  

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登山シーズンに夜間富士山に見える「光の列」を撮影したくて自宅近くから何度かトライしていたんですが、登山可能な7〜8月はどうしても空気がガスっていることが多く撮影には成功しませんでした。ネットでは40km離れたところから光の列が撮影できた、という報告例もあったんですが、うちは直線で70km以上あるからなぁ。



EOS 5D Mark IV + EF 24-70mm f/4L IS USM / ISO=1600

そこでいっそのこともっと近くから、ということで気象サービスSWCとにらめっこして、夜の山中湖まで行ってみました。18時に思い立って、19時に出発、21-22時で撮影、0時帰宅という弾丸ツアーです。

しかしここからだと肉眼で普通に見えるんですね。初めて見ました。山中湖の富士山と言えば冬山(登山者がいない)しか見ていなかったので…。

常連っぽい方がすでにカメラを構えていましたが、その方々の内輪話に耳を傾ける限りではこの日は無風で普通の写真を撮るのであれば条件は良いとのこと。但し彼らは雲と絡めて何らかの表情を出したかったようで、雲が出てくるのを待って酒盛りをしていたようなのですが、全く雲が動かないことを確認するとそのまま車で去って行ってしまいました。もしかして飲酒運転ですか?さすが山梨県…

暗ければ天の川も写りそうなものですが、この日は月が出てて空が明るかったので、ムリでしたね。その代わり富士山の斜面のディテールが下の写真のようによく見えました。



EOS 5D Mark IV + EF 70-300mm f/4-5.6 IS II USM / ISO=800

300mmで狙ってみました。明るめの光は山小屋ですが、その間を繋ぐ細い光が登山者です(実際に見ると動いています)

撮影したのは午後9時過ぎなので、この時間帯に7〜8合目を登っているのは徹夜で山頂まで一気に登り、翌朝ご来光狙いってことですよね。


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山頂付近を切り出してみると、鳥居が見えますね。いやぁよく見えるなぁ。


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この鳥居ですね。


しかし山梨県側に住んでいる人は、夏の間はあの光の筋をずっと見ているわけですよね。富士山の夏の夜の間ずっと続く光の筋、ある意味異常と言えば異常ですよね。


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富士登山の吉田口からのルートは意外と東京方面を向いていたので(もっと山梨県側を向いているのかと思っていました)、自宅近くから見えるんじゃないかと思い、先ほどちょっと高い建物に上って富士山を撮ってきました。これやってみたかったんです。(各写真はクリックするとflickrで拡大)




…さすがに夏なので、ガスっていて見えませんね。




しかし、iMacのHDDを漁ったところ、今年1月にくっきり目の写真が撮ってありました。これを使いましょう。(→本日の撮影は徒労)




それをさらにPhotoshopで「かすみの除去」をかけます。




Google Mapsと見比べながらルートを確認します。
まず肉眼でもよく見えるのが、「1.吉田ルート下山道」。あのギザギザはきっと道なんだろうとずっと思っていましたが、まさか自分が下りてきた道だったとは。よく見えるなぁ。

吉田ルートの頂上にある「2.久須志神社」はあのあたり。ちょっと分かりにくいですが上りのルートは「3.吉田ルート登山道」のあたりです。泊まった山小屋は「4.」のあたり。

そして意外なのが、テレビによく登場するスタート地点「5.富士スバルライン五合目」。お土産屋さんとかがいっぱい建っている観光地ですが、登山/下山ルートから結構遠くないですか!? 登りはそれほど感じなかったのですが、下りは下山道のギザギザが終わってから実際遠く感じましたねぇ。


実は夜中の登山のヘッドライトの行列もここから撮れるんじゃないかと期待しているんですが、夏場はガスっていて難しいかなぁ。でも冬は空気が澄んでいても閉山してるしなぁ。

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計画を立てていた頃に色々アドバイスくれた職場の大先輩に「上まで登ってこられました。一回登ればもういいです(笑)」と報告したところ、「忘れた頃にまた登りたくなる」と言われました。あれから一週間経ってみて、確かにもう少し全体的に楽しめたら良かったなぁと今更ながら思い始めました。

いままでの人生で「坂道ばかり2日で13時間」も歩いた経験がないので、登って下りるまでどれくらいの運動量なのかやってみるまでは皆目見当が付きません。とにかく「無事に登って下りて、マイカーを運転して家まで帰ること」を最優先の目標にしたため、登山自体を満喫できる余裕がなかったのです。もう1回チャンスがあったらもっと楽しめるのだろうとは思いますが、もう年齢的にムリでしょうね(笑。

でも今更ながら、山の楽しさに少しだけ目覚めてしまった気がします。関東平野の真ん中に生まれて育って、大人になった当初は海に憧れてたまたま就職して住んだところが海の近くばかりだったので海は満喫できたのですが、この歳になって山に心惹かれるとは。

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(犬をあやしているお母さんに見えませんか…?)



以下、実際に登って感じたことを、自分の記録と誰かの役に立つかと思い、記します。

・良い装備は人間の能力の低さをカバーする。靴は足首まできっちりと締まる登山靴を使わないと、あっという間に靴底が劣化したり、側面が破けたり、足首をひねって捻挫の原因になる。ウエアは最近の高機能素材(水着のように体に密着し、伸びる)を使わない手はない。汗を吸ってすぐ放出する。体温の乱高下を防ぎ、パフォーマンスを長時間維持できる。ヨーカドーの1,500円のスポーツアンダーウエアと、専門店に売っている5,000円のアンダーアーマー社のウエアは全然快適度が違った。

・靴下は何種類か試したが、高ければよいというものでもなかった。THE NORTH FACEの1足1,700円のものより、中国のあまり知らないブランドの1足600円の靴下の方が疲労が少なかった。但しいずれにしても登山用の「継ぎ目のない縫製」であることは大事。

・ハイドレーションシステム。要はリュックを背負ったまま曲がるホースで水分補給ができるシステム。これがあると「5分間に1口ずつ」というような水分補給ができ、パフォーマンスの維持に役立つ。

・ペットボトルに直接装着できるハイドレーションシステムを使ったが、使用済みペットボトルの多さには閉口した。山小屋でペットボトル飲料は買えるが、その場で飲みきるものではないため空きボトルを回収してもらえず、下山時にはリュックの1/5くらいは潰した空きペットボトルで埋まってしまった。もしかするとハイドロバッグを持参して、山小屋で買ったその場で中身を持参したバッグに移し変えると空いたペットボトルを回収してもらえるのかもしれない。

・防寒着として手持ちのパタゴニアの羽毛に似た化学繊維が詰まっているジャケットを持っていったが、元々登山用ウエアだったので、コンパクトに畳めてとても助かった。但しご来光を見る際と、夜間トイレに起きた際に少し着た程度の使用頻度で、他は高機能素材の半袖トレーニングウエアか、その上に薄手の長袖のウエアを1枚羽織る程度で充分だった。なお5合目の気温=20度、山頂の気温=5度程度。風があると体感気温が10度下がるらしい。

・但し半袖のウエアというのはちょっと失敗で、日焼けの面で、長袖にしておけば良かったと少し後悔した。長袖にしても高機能素材であればそれほど体感温度は変わりないはず。

・雨カッパのズボンは登山靴を履いたままで脱ぎ着ができるものがよいと感じた。雨降りはじめの岩場で登山靴の着脱は無謀。

・山小屋はとても狭いので、荷物の整理は満足にできない場合がある。

・実は持参した行動食(カロリーメイト、ナッツ、キャラメル、ビスケット)にはほとんど手をつけなかった。途中で食べたのは塩分チャージタブレットと、ツマにもらった一口羊羹くらい。にもかかわらず、エネルギー切れを表す「シャリバテ」という症状がどうなるのか体感できなかった。元々エネルギーを皮下に溜め込んでいる体型なのでシャリバテなんてないのか…?

自覚症状としては、強度の脱力感を伴う疲労感、ふらつき、足がつる、のぼせ、立ちくらみ、頭痛など。

→頭痛以外全部出てるんですが…シャリバテだったのか…?

・下りの砂埃が多いエリアはマスクとサングラスがしたかったのだが、マスクをしたまま息を吐くとサングラスが曇ってしまい実用にならなかった。職場の元クライマーに確認しても、「それは解決方法がない」とのこと。


使用した飲み物の合計です。
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実は下り道の7合目付近で私の分の水分が枯渇してしまい、少しツマに分けて貰いました。山頂で水を1本買っておかなかったのはミスでした。水分消費量は体重に比例し、また、ツマと私の体重差は2倍以上あるので、明らかに私の水分が足りていないことが分かりました。今更。


最後に、費用を総括します。

できるだけ手持ちのものを活用しようとしましたが、やはり山用を謳われているものはそれなりに性能が高いことを痛感しました。

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こんなものです。「購入したが使わなかったもの」は、練習の段階で使用してみて、なんか動きにくいとか、擦れて痛いとか、そういった理由で本番では使わなかったものです。
個々の金額はそれほどでもないのですが(リュックとかストックは安い方だと思います)数があるので結構かかりました。まぁ1回こっきりのものでもなく、防災用品兼ねられるものもあるので、これからも山歩きを趣味にするのであれば少しは減価償却できるでしょうか(言い訳)。もう体力の限界を攻めると言うよりは、岩の少ない、涼しい山を歩いてみたいですね。



   

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