クマデジタル

迷ったら、高い方


ビデオカメラ

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実はかつぽんさんの音質レビューを待つつもりだったが、待ちきれずに買ってしまった、ECM-HST1。(かつぽんさん、すみません)

ハンディカムの内蔵マイクの貧弱さを何とかする外部マイクである。

ecm-hst1-1

特に私の使っているHDR-CX12など、一部のハンディカムでは外部マイク端子がないこともあって、市販の良質な外部マイクを接続することができない。

そこで選択肢はソニー純正の、このECM-HST1か、ガンタイプのECM-HGZ1しかなくなるのだが、今回のように内蔵マイクの音質に不満があって買い足すケースだとECM-HST1の方が適切と判断した。

私の手元の機材だとHDC-SD3や、新しく導入したEOS 5D Mark IIに接続するのであればAZDENのSMX-10を買うところだが、HDR-CX12を軸にしたかったので、やや渋々ではあるがこのマイクを選択した。

早速開封してみる。

まずインテリジェントアクセサリーシューの端子の多さに驚く。これ、外部に露出するピッチじゃないような気がする。無茶するなぁ、ソニー。

装着してみると、付け根の部分がゴムのような感触でフローティングされていることに気がついた。この構造によりタッチノイズ(指がカメラ本体を擦る音)やズームモーターの駆動音が録音されにくくなるので、周波数特性をいびずにしてそういったノイズを避ける必要性がなくなるわけだ。

風防も付いている。屋外撮影時には必須である。

録音してみよう。我が家の場合、主な用途が子供の撮影なので、子供に歌ってもらう。子供なのでなかなかマイクからの距離を一定に保つことすら難しいのだが、子供に2回歌ってもらった。

内蔵マイクと比較すると僅かではあるが音が痩せた感じが低減され、腰が据わった感じになる。たぶんPC用のスピーカーでは差が全く解らず、ヘッドホンか、ちゃんとしたオーディオ装置じゃないと解らないと思う。

比較動画:


(子供の声が出ます)
iPhoneなどで再生する場合はこちら


内蔵マイクの音と比較せず、主に録るのが子供の声であれば、それはそれで不満はないかも知れない。これに8千円の価値を見いだすかどうかは、どのくらい「音」に思い入れがあるかによるだろう。たぶん5人中4人くらいは「内蔵マイクで充分」と思うのではないか。

個人的には「買って損した!」というほどではないが、「いいから黙って買っとけ」と万人に勧める商品でもないように思えた。

ただ、フサフサの風防も付属しているので、風の吹く屋外で撮影する場合は、内蔵マイクではダメで、このマイクを使わないとボウボウという風切り音を避けられないだろう。

普段使いにはちょっと邪魔なサイズではあるものの、とはいえ想い出は少しでも高品質な方がいいので、折角買ったことだし、できるだけ前向きに使ってみようと思う。

もう一押し、ある程度高くてもいいから、大きさが我慢できるほど音のいい純正マイクが出るといいんだけどなぁ。外部マイク端子付けないなら、それくらい頼みますよソニーさん。







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かなり小さいんだけど、使いにくいほど小さいわけではない。グリップや天面はプラスチッキーだけど、塗装面は他のハンディカム同様の塗装膜のようで高級感がある。特に赤色ボディの質感が良かった。子供の目線の引きつける目印としてはこのメタリックな「赤」はなかなかいいんじゃないかな。ただ、液晶内側やグリップ側は黒プラスチック剥き出しなので過度の期待はしないように。

これでハイビジョンなんだから、凄いなぁとは思う。キヤノンの低価格機(HF100やHF11とか)キラーなんじゃないかと思うが、さすがソニーで、ポップなデザインや塗装面の質感ではこちらが上のように思う。

電源は独立したスイッチはあるものの、基本は液晶の開閉に連動させる思想のようだ。レンズカバーが手動なのは惜しかった。撮影するときは気がつくが、閉め忘れは多発するだろう。大きさの問題かコストの問題かは不明だが、もう一工夫欲しいところだ。

変なクレードルとかが付属しないのはいい。あれははっきり言って邪魔なだけだ。

調べてみるとHDR-TG1と中身は同等なものの、現時点の他機種同様、顔認識や自動逆光補正が実装され、動画撮影中に笑顔の静止画が勝手に貯まってゆく、楽しいスマイルシャッター機能もある。(このスマイルシャッター機能はカタログ掲載の子役モデルではピンと来ないと思うけど、自分の子供で試すと本当に幸せな気分になれるのでお勧め。)

TG1よりレンズが引っ込んだ位置にあるので、耐フレア性は少しは高いはず。レンズカバーを閉め忘れてもレンズが引っ込んでるため、すぐに汚れることはないだろう、と前向きに考えてみるテスト。

メモリが内蔵16GB+付属メモステ16GBということで、かなり太っ腹。リアル店舗店頭では10万円近い価格が付いている場合もあるが、ネット通販などでは普通に6万円台である。

「あんまり予算がないんだけど、子供が生まれたので、子供と一緒に出かけるのに苦にならない1台」と相談されたら、真っ先に勧めると思う。あと2.5万円あれば例の裏面照射型CMOSのXR500Vが買えるんだけど、予算は無限じゃないし、故障率の観点ではメモリ記録の方が有利なことも多いし。

また、旦那さんは「こだわりの1台」を使っており、奥さんにそのカメラを持たせるのに抵抗がある(傷つけられたくない、操作が難しい、重い)場合、奥さんの常時携帯用のサブ機にも最適かも知れない。カメラというのは「常に使える状態にある」のが最強で、子供の一番の笑顔は旦那さんが残業している間に見せているかも知れないのだ。

それに、ちょっと前の機種にはない「顔優先記録レート配分」なども付いているので、もしかすると旦那さんの「こだわりの1台」より高画質だったりして。

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同クラスの過去機種、VCT-870RMからの買い換えである。こういったアクセサリー類の場合、えてして「昔の方がしっかりしていた」なんてことが往々にしてあるのだが、VCT-870RMと比較した場合でも、質感が低下している部分は見受けられなかった。唯一、付属のキャリングケースの生地の質感が落ちたかな、とは思ったが、キャリングケースにしてもVCT-870RMにはなかった「マチ」が付いており、構造自体は進化している。

VCT-870RMではチルト方向の動きを固定するネジを締めるとカメラが傾くクセがあったが、VCT-80AVでは構造が工夫されほとんど気にならなくなった。リモコンは静止画撮影、ガイドフレーム表示、スロー固定ズーム機能が追加になり多機能化した。

一番の驚きは縮めたときはより短く、伸ばしたときはより高く、収納時の太さも僅かにスリムになったことである。これで明らかに剛性が低下するほど華奢になるとしたら問題だが、そうは感じられないので歓迎できる変更である。

今回のVCT-80AVには何と「縦位置」撮影機能が付いている。スチル用の機能だと思うが、これでまた縦位置ビデオを撮影する方が増えそうだ(笑

一点戸惑ったのは、カメラを取り付ける分離式のプレートをリリースするレバーが「開」位置で固定されなくなったこと。以前のVCT-870RMではリリースレバーが「開」位置で固定され、プレートを装着したカメラを取り付けるとバネの力で自動で戻ったため、片手でカメラを取り付けることができた。

しかしVCT-80AVではレバーが「開」位置で固定されないため、両手を使う必要がある。以前の固定される仕様の方が使いやすいように思えたが、以前はレバーがバネの力で戻る際に指を挟んで痛い思いをしたこともあったので、それがなくなると考えれば我慢の範囲かも知れない。

しかしリモコン三脚、激しく便利である。もっと早く買っとけば良かった。



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vct-80av_2
画面奥は売却したVCT-870RM


ビデオカメラがハイビジョンになって、三脚への需要は高まっていると思う。大画面で視聴する映像は、小画面よりブレが目立つ。

ソニーがラインナップしているお手頃価格のハンディカム用三脚は、高さ別にVCT-50AV, VCT-60AV, VCT-80AVの3種類があり、実売価格は6,000円〜16,000円程度である。いずれの機種も近年のハンディカムの「A/Vリモート端子」に対応したリモコンがパン棒と統合されているのが、他社にはない特徴である。

上記の3機種を店頭で比較したところ、VCT-50AV、VCT-60AVでは高さが足りず、「撮影に夢中になるあまり、こちらがカメラを構えている前にせり出してくるママたち」を回避できない可能性が高いように思えた。そんなママたちに嫌な思いをしたくなければ、彼女たちの身長より高くカメラを構えたい。

すると自動的にVCT-80AVしか選択肢がないのだが、パン棒に統合されたリモコンは、自分の目線より高くカメラを構える場合にも非常に楽ちんなのである。そういう意味でもVCT-80AVは傍若無人ママ対策に最適と言える。

一方で、VCT-80AVとVCT-50AV、VCT-60AVでは雲台の構造も違い、VCT-80AVの方がしっかりした造りになっている。たとえば、VCT-50AV、VCT-60AVはチルト方向の動きを固定するネジを締めると、僅かにカメラが傾いてしまうが、VCT-80AVではこの傾きがかなり少ない。この点でも選ぶ価値がある。

ちなみにビデオカメラ用の三脚というのは、雲台にオイルが入っていて、滑らかにパンやチルトができる。そのため「ビデオカメラ用」というジャンルの三脚が存在するのだが、餅は餅屋というか、三脚メーカーが造るビデオ用三脚は、雲台+三脚で3〜4万円も出すとそこそこのものが買えたりする。雲台と三脚を別々に買えば、雲台だけ買い足すことでスチルカメラ用の三脚として使え、無駄がない。

しかし当然だが、ソニー製以外の三脚には「パン棒にリモコン」がないのである。一番安いVCT-50AVを買ってリモコン付きのパン棒を他社製三脚に移植するという手もあるが、そこまでは…と思った。また、ソニーのVCT-50AV, VCT-60AV, VCT-80AVは雲台が分離できず、他社の三脚に取り付けることもできない。

そもそもリモコンを諦める、という選択肢もあるが、編集をあまりしないパパ・カメラマンはシーンの端から端まで一発でキッチリ撮影することが求められる。プロのように映像の最初と最後をカットして使わないので、RECボタンの押下で手ブレすることは許されない。マルチカメラ撮影も通常はしないので、撮影中のズームは手ブレれなく、滑らかに行わなければならない。やはりリモコンは諦めることはできない。

他社製の三脚にソニーのリモコン「RM-AV2」を組み合わせることも考えられるが、これでは両手がふさがってしまい、撮影中の自由度が下がってしまう。RM-AV2の小さなボタンでは多段変速ズームができるかどうかの確証も得られなかった。ハンディカムに付属する「赤外線リモコン」はちょっと角度を誤るとソニー製ハンディカムをお使いの他のユーザーへ迷惑をかけることになるので、マナーとして使用してはならない。

それと、どうも構造を見てみると、ソニーのこのクラスの三脚はベルボン社のもののように見える。ベルボンが販売している同クラスの価格と比較しても、ソニーの方はリモコンが付いていても割高という印象は受けなかった。

そんなワケでパン棒にリモコンのついたVCT-80AVお買い上げ、と相成ったのである。

次回はVCT-80RMの使用感。

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「ただ拡大に伴うインターレースの処理がうまくできないようだ。1080iで書き出すと、フィールド成分の櫛形映像も拡大されてしまって、うまくない。」

小寺先生、それ手ぶれ補正関係ないみたいですよ!


何のことかというと、パンした場合など、画面に動きが出るととたんに下の写真のように被写体が崩れる。鉄格子が二重線の破線になっている。

プログレッシブ表示のパソコン上での再生はしょうがないにしても、ブルーレイに焼いて家庭用のハイビジョンテレビで視聴しても発生するのはいかがなものか。遺憾の意を表する。

toast_bd4


さーて困った。iMovieからでは1080iでの書き出しが実用にならない…。

FinalCutでは起きないらしい。
素直にFainalCutを買えって?




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