クマデジタル

迷ったら、高い方


ビデオカメラ

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4KビデオカメラFDR-AX1の発売からわずか数ヶ月、価格が半額近く、サイズがそりゃもうとても小さくなった民生用4Kハンディカム「FDR-AX100」が発売。

fdr-ax100-1

これは素直にカッコイイと思います。大きい前玉、シーソー式ズームレバーはある世代以上にはかなりフックするかも知れませんし、レンズ周りも同社のZeissレンズのデザインを踏襲していて高級感があります。全体的なフォルムもシャープで(←ソニーですが)端正、好感が持てます。そして何より「4K」バッジが堪らない方も多いでしょう(笑

「どうせお安いんだからセンサも小さいんでしょ?」と思いきや、ビデオカメラ用としては大型の部類に入る1.0型センサーを搭載。その代わり光学補正は同社の主力モデルにある「空間光学式」ではなく普通の「光学式」手ぶれ補正ですが、ついていないよりは全然マシです。

思い出はその時代の最高の画質で残す…という思想からすればうってつけのモデルですが、いま使う上での問題は「撮ったデータをどうするか」だと思います。ソニーのWebサイトを見ても、さすがに4K映像のほかの機器との互換性はこれからといった印象で、まずはカメラ本体に直接テレビを繋いで再生するのが前提のようです。

価格は約20万円。趣味用としてはアリだと思います。


fdr-ax100-2

ブルーレイにも保存できることになっていますが、4Kモードで撮った映像が保存できるとは一言も書いてありませんので注意が必要です。将来的にはなんの問題もなくなるでしょうが、今すぐみたい、今すぐ活用したい、という用途には一工夫が必要そうです。


cx900-1

いやぁ、FX100の佇まいは好きなんだけど、さすがに4K映像は現時点ではハンドリング悪すぎるよ、という向きには、FX100をフルHDのAVCHD仕様にしたCX900も用意されています。撮像素子もこの光学系をキッチリ使い切る1.0型。個人的には今買うなら4Kよりこっちかも知れませんが、でも手ぶれ補正のことを考えるとファミリー用途には次に紹介するPJ800かな…でもCX900の押しの強さも捨てがたい(笑

今回のソニーはラインアップの布陣が厚いですね。CX900の実売価格は15万円弱のようです。


HDR-PJ800

CX900ではストイックすぎるよ、という向きには、PJ800という機能てんこ盛りモデルがあります。評判の高いプロジェクタ機能は明るさがアップ、前モデルで特徴的だった本体から飛び出したマイクはさすがにやり過ぎで評判悪かったのか(笑 引っ込んで普通の位置に納まっています。ボディカラーも2色を用意して、奥さんにも合議を仰ぎやすくなったのではないかと思います。価格は11万円台でスタート、おそらく9万円台が相場になると思います。


HDR-PJ540

ビデオカメラに9万も10万も出せない、というユーザーにはJP540を。きちんと「空間光学式手ぶれ補正」を搭載しているので、暗い場所で撮った場合の画質を比較しなければ、PJ800との差を感じることはないと思います。プロジェクタもPJ800より暗いのですが、これも比較しなければ解らないでしょう。実売価格は8万円スタートのようですが、相場は6万円台になると思われます。

いまの若いパパやママからは「そもそもビデオカメラって必要?スマホやデジカメでも撮れるよね。運動会の時とかデジカメとビデオカメラの2台も持っていられないし」などという声も聞きますし仰るとおりなのですが(笑 専用機が長い実績の中で積み上げてきたものの実力を堪能してみるのも悪くないんじゃないかなぁと思います。




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江ノ島を散策していたら、なにやらフワフワ飛んでるじゃないですか!



うわー何だあれ!




ラジコンですか!
ヘリのラジコン、楽しそうですね。




操縦していた方曰く、
「カメラ積んでるんですよ」
えっ!? 空撮中!?
おお、確かに!GO PROらしきものがぶら下がってる…

さてどういう動画が撮れてるんでしょうか?興味ありますよね。
このラジコンヘリの操縦主、tetsuya momota氏はネットで動画を公開されるとのことで、URLを教えて頂きました。
このとき撮影された空撮映像です!:



おお…これは楽しいですね…
これが個人レベルで撮影できるなんて、ちょっと言葉を失いますが…
(8:27のあたりに私がチラ写りしてますね(笑))




tetsuya momota氏にお話を伺ったところ、このラジコンヘリ「DJI PHANTOM」は1分のバッテリーで10分の飛行が可能。GPSを搭載していて、バッテリーがなくなりそうになると飛行開始地点に戻ってくる(!)とのこと。

tetsuya momota氏は他にも横浜の夜景とか、あちこちこのラジコンヘリで撮影をしているのだそうです。氏の他の作品が見られるYouTubeページはこちら

堪能させて頂きました。ありがとうございました。

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昨日のエントリでも少し書いたが、ソニーハンディカムの2013年モデルから、またリモコン端子の規格が変わる。すなわちソニーのお家芸の「リモコン付き三脚」も、併せてモデルチェンジすることになる。

マンフロットやベルボンなどのちゃんとした10年は使えるであろうビデオ雲台から見れば、電気的に使えなくなる時期が来るリモコン三脚なんて、チャラチャラしたものに見えると思う。でも子供の晴れ舞台など、リテイクが効かず、かつ、撮りっぱなしで後で編集もしない(笑)用途では、リモコン三脚は有用だ。


VCT-80AV-2013


現在の「A/Vリモート端子」が採用されたのは、2007年の HDR-HC9 の頃だったように記憶している。用意されていたのは高さ別に次の3機種だった。

・VCT-50AV:サイズ小、実売7千円
・VCT-60AV:サイズ中、実売1万円
・VCT-80AV:サイズ大、実売1.6万円

いずれも脚の高さが違うだけで、リモコン部分は同一だった。三脚そのものはベルボンのOEMに見えた。リモコン部分だけを単体化した RM-AV2 という製品もあったが、ズーム速度が可変速ではないという欠点があった。なので、VCT-xxAVシリーズの三脚や雲台に不満がある場合には、リモコン部分だけベルボンに移植するという手もあった。実際、昨日のエントリーの撮影は、このリモコンを移植したベルボン雲台+GITZOの脚の組合せである。

これらの三脚が、2013年のハンディカムが「A/Vリモート端子」から「マルチ端子」に変わるのに併せてモデルチェンジする。新しくリリースされるのは、以下の三機種だ。


VCT-VPR1:定価10,500円(実売8,400円程度と推定)
アルミ三脚と思われる、マルチ端子にのみ対応、従来のVCT-50AVに相当

VCT-VPR10:定価50,400円(実売43,000円程度と推定)
カーボン三脚、マルチ端子、A/Vリモート端子、リモート端子に対応

VCT-VPR100:定価63,000円(実売53,000円程度と推定)
ダブルシャンク構造、マルチ端子、A/Vリモート端子、LANC端子、リモート端子に対応


…これまたダイナミックなラインナップである。


vct-vpr1_003


今回の三脚は、いずれもパン棒からリモコン部分が取り外しできる。取り外して、自分の好きな雲台に移植することもおそらく可能かと思うが、いまこれといった脚や雲台を持っていないのなら VCT-VPR1 ではなく、最初から VCT-VPR10 に行っておいた方がいいような気もする。ただ、 VCT-VPR10 って形状からするとバンガード製なんじゃないかなぁ。だとするとソニーの名の元で出してるとは言え、4万円以上出してバンガードかぁ…という気もしないでもない。

旧機種ユーザーがバッサリ切られなかったのも興味深い。VCT-VPR10はマルチ端子のほか、A/Vリモート端子、リモート端子にも対応。VCT-VPR100はそれに加え LANC端子にまで対応。これらはケーブルのすげ替えでの対応で、リモコン自体は全機種共通に見えるので、おそらくVCT-VPR1でもケーブルさえあればA/Vリモート端子、LANC端子、リモート端子にも対応できるんじゃないかと思う。ただ、ケーブルの単体売りはしないだろうなぁ。旧機種の VCT-60AV のみ継続販売されているところからも、A/Vリモート端子の旧機種ユーザーは安い三脚が欲しければ VCT-60AV を買ってください、ということなのだろう。

ダブルシャンク構造のリモコン付き三脚 VCT-VPR100 は久しぶりのモデルチェンジ。前モデルはVCT-PG10RM と思われるが、これはA/Vリモート端子世代のハンディカムには対応していない。モデルチェンジして、最新の端子ほか近年ののすべてに対応して、定価は4割も安くなった。実際の造りはどうか解らないが、カタログ上はすごくお買い得に見える。

自分だったらどれを選ぶか。うーん、一番安いVCT-VPR1を買って、リモコン部を取り外し好きな雲台と三脚で活用、かな。




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CP+2013の最終日はモノフェローズ仲間の間ではだいぶ盛り上がったようだが、私はムスメのエレクトーンの発表会へ。駐車場難民になる可能性もあったし、少しでもよい座席を取るべく、2時間近く前には着いて会場入口に並んでいた。

とはいっても、私が狙いたい座席はさほど競争率は高くない。会場の一番後席。

el2013-2

エレクトーンの発表会では、あまり会場の前の方を陣取ってしまうと、ステージを見上げる格好になり出演者がエレクトーンに隠れてしまう。YAMAHAのエレクトーンの現行モデル「STAGEA」では、譜面台が透明のアクリルかポリカーボネートのような素材になっていて譜面台越しにも顔は見えることは見えるのだが、でもそれだけである。手の動き含めてやや上から撮影した方がいいように思っている。だから一番後席。いくつかの会場では後席のさらに後ろに三脚を立てることが許容されているエリアがあるから、という事情もある。


el2013-1

撮影はハンディカム(CX550V)で動画、EOS 5D3 + EF 70-200 f/4L IS USMで静止画という2刀流。EOS 5D3ではサイレントシャッターが使えるので、動画収録側にシャッター音が入らずに都合がいい。が、ウッカリしてたのは、NEX-5Rも投入してステージ全体の引きの動画を押さえておけばよかったなぁということ。ライティングが入る前の薄明かりのステージは、撮像素子が大きいNEX-5RがハンディカムCX550Vに対して圧倒的に有利なはずだからだ。

終演後の先生を生徒で囲んでのプライベートな集合写真にも課題が残った。まずどこでどういう風に撮るかが事前に全く不明(その場の雰囲気で決まる)な上、撮影に許された時間は1分程度しかなく、ストロボ直射によるのっぺりした写真は撮りたくない。今回撮ることになったのは観覧通路の一角で、被写体人数に対して充分撮影者が後ろに下がれず、斜めから撮らなければならない状況。一番手前の子はカメラから1m程度だが、一番奥の子は2mくらい離れている。24mm画角でL判に耐えうるように撮るにしても最低でもf/10以上には絞りたいところだが、環境光はf/10にしてしまうとISO=6400とか12800に設定しないと足りないほど暗い。いくらL判でも、人物撮影にISO=12800は使いたくない。SSを遅くするとストロボで撮影した絵と長時間露出した手ブレの絵が2重像になってしまい見苦しい。なので、SSはせめて1/50秒程度にはしたい。

天井はバウンス撮影にきわめて有利な白くて低い天井だったが、どのくらい反射するかはテスト撮影してみないと解らない。でもカット&トライを繰り返せるほど場所を占有できるわけでもない。「おそらくこうだろう」という値に仮決めして、まずは1カット撮影。派手に白飛びしたので調光批正を弄ったりして、最終的には「ISO=1600、SS=1/50、f/6.4、調光補正0」で撮影完了した。適正露出となる組合せは無限にあるはずだから、本当はもっと絞ることはできたはずだが、限られた時間ではこれが精一杯。でもEF 24-70mm f/4Lの隅々まで解放からクッキリ性能のおかげで、f値から想像していたより見られるカットにはなった。

ストロボでバウンス撮影する場合、カメラ内蔵の露出計は撮影前には役立たないので、カット&トライは必ず必要だ。ファインダー内でマイナス側に振り切れている露出計は解っていてもさすがに不安になる。今思えば、ISO=6400にまで上げておいて何も考えずにカメラ任せでバウンス撮影しても、充分光が回っているところはさほどノイジーにならなかったかな?とも思うが、まぁそれは場数不足による未熟さの結果と言うことで。

とはいえ場数を踏むにしても、エレクトーンの発表会は今回が最後になる。なのでこういった撮影のチャンスはもうない。新年度からは通っているコースの時間枠が今より遅くなり、一人で通わせるには安全面で不安が残るため、辞める予定だからだ。7年間習ってきた音楽教室もこれで一区切り。将来自分の意思で音楽を始めたくなったときに、いつでも始められるスキルは身についたのではないかと思っている。


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2013年春モデルから、ハンディカムのワイヤードリモコン端子が変わり、三脚もVCT-VPR1/10/100シリーズにモデルチェンジする。2012年までのハンディカムでリモコン三脚を使いたい方は、旧型の製造中止に注意。新型のVPRシリーズでも旧機種に対応する三脚はあるが、VPR10/100のみとなり高価い。

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AVCHDの下火っぷりがハンパない。
Mountain LionではQuickTimeがAVCHDのコンテナに対応したというのに、
googleで「mountain lion avchd」でググってみると、
日本語の情報はApple公式のほかはサイカ先生のエントリしかないという事実。
寒い時代だとおもわn(ry

avchd_cx550v

まぁそんなAVCHDですけど、現在の家庭用ビデオカメラの主力フォーマットであるわけで、
PanasonicからHD Writer CE 2.0がいつの間にかリリースされていた。

いままでのHD Writer CE 1.0も、最新の同社製ビデオカメラに付属するHD Writerの技術を古いカメラのユーザーにも提供する、と言う位置づけだったが、今回のバージョンも同様、最新のカメラに付属するHD Writerの機能が惜しげもなく展開されている。

カレンダー表示、SONY PMBやiMovieとも似たショートムービー作成機能あたりもきっちり実装されているし、DVD-RAM時代の「DVD-MovieAlbum」に実装されていた懐かしの「3Dタイトル」も復活している。
BGM追加も顧客からの要望は高いところだろう。

HD Writerマニアとしては?本来なら脊髄反射でポチるところだが、以前にも書いたように、AVCHDベースのホームビデオをザクザクと処理、保管するソリューションとしては安いブルーレイレコーダーがベストだと今でも考えている。

パソコンでせっせと編集してブルーレイに保存したところで、普段HDDレコーダーで映像を見る生活をしていると、「光ディスクを棚から探し出して観る」という動作がすごくダルいのだ。

もちろんFCP Xで取り込んで何らかのクラウドサービスに上げてしまうという方法もあるが、名場面の「ダイジェスト」ならともかく、長尺の「アーカイブ」となると、「時代がまだ来ていない」感がある。

ちなみにソニーのハンディカムを持っているなら専用母艦としてベストは「BDZ-AT350S」だと思うが、実はこの機種、出てちょうど1年になる。今でも充分底値だとは思うが、間もなく新型が出る可能性もあるので、モデルチェンジ時の超特価を狙うなら常に視界の片隅に入れておくのがいいかも。

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