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迷ったら、高い方


音楽・映画・ドラマ

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何日かぶりの更新。
公私ともにいろいろあって、エントリをしたためる時間が確保できませんでした。エイプリルフールも楽しむ余裕もなし。仕事面では新年度になって部下の人数も守備範囲も2倍になり、ちゃんとマネージメントできるのかというプレッシャーに押しつぶされそうです。

さてプレッシャーと言えば、今でこそ日本を元気にするサクセスストーリーの1つともなった小惑星探査機「はやぶさ」も、スタッフは相当な先の見えないプレッシャーと戦ったはず。その「はやぶさ」がプラネタリウム上映版の映画になったというので、遅まきながら見に行ってきました。

HAYABUSA BACK TO THE EARTH

いや、正確には「はやぶさ」よりもどちらかと言えば最近流行となっている「DLP式のプラネタリウム」とはどんなものか見たかったのですが、そのために都内に出るのも億劫だなぁと思っていたところ、ウチから車で行きやすい藤沢・湘南台駅の近くにあるというではありませんか。しかも「はやぶさ BACK TO THE EARTH 帰還バージョン ディレクターズカット版」を限定上映しているではありませんか。これは見ない手はありません。

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ここが湘南台のプラネタリウム「湘南台文化センターこども館」です。

劇場に入ってみると、ホールの真ん中にあるはずのレンズがいくつも付いた投影装置の代わりに、2周り以上小型になったプロジェクタっぽい装置が鎮座していました。座席数は160。最終日でしたが、朝一番の回だったせいか、半分ほどの席の埋まり具合でした。

ほかのDLP式プラネタリウムを見ていないので、ここの画質がどうかは良くわかりません。ただ、もう少し高画質にはできるだろうなという漠然とした印象はあります。でも都内に出ることなくまったりムードで鑑賞できるのですから文句はありません。

ストーリーは地球の外から見た、「はやぶさ」を乗せたロケットの打ち上げの瞬間から始まります。全編CGですし、人間は一人も出てきません。セリフもナレーションだけです。なのに冒頭から涙腺緩みっぱなしなのは、ナレーターの”ウルトラマンタロウ”篠田三郎氏が、いい声すぎるからでしょうか。

全天周映像の宇宙は独特の浮遊感を伴い、3D映像でもないのに「はやぶさ」の機体が手に届きそうな距離に迫ります。ちょっと体調が悪かったら気持ち悪くなる人が出てもおかしくない没入感です。

地上では紙一枚を持ち上げるほどの力しかない省エネルギーのイオンエンジンで、東京-大阪間を15秒で走り抜けるほどの速度まで到達。地球の重力を利用して軌道を変える「スイングバイ」と呼ばれる技術でさらに加速し、旅は一気に「イトカワ」へ。

帰還の途で地球が見えてからの流れはややあっさりした描写なので、予備知識なしには理解できないと思います。なぜはやぶさは大気圏突入で燃え尽きていいのか、燃え尽きる前の最後のミッションは…等々、観る前に知っておいた方がいいでしょう。地球への帰路でメインテーマソングな流れ始まる頃には、私と同様、涙腺が完全に崩壊している人も多いはず。



何とこれ、劇場公開の上、ブルーレイディスクが発売になるんですね。全天周ではない2Dの映像でどこまで魅力が伝わるか疑問はありますが、あえて2Dの映像ならではのクオリティを期待する声もありますし、プラネタリウムまで行けない方にも朗報だと思います。

ただ、今すでにBlu-ray版が売っているんですよね…



これは「帰還バージョン」ではない、2009年に公開された方ですよね?

着地するまでの映像を加えた「帰還バージョン」は4月7日まで先行予約受付中ですが、発売は5月下旬ですし、6月6日の一般発売を待ってもいいと思います。

ただ、価格差が気になりますね。今発売中のブルーレイが9,800円くらいで、映像が加わったバージョンが5,900円で予約受付中…? 先行発売ではない6/6に発売のバージョンはいくらになるのでしょうか…? Amazonの予約25%割が適用されると、今発売中のバージョンとの価格差は2倍以上になってしまいますが…。

とまぁ最後はしみったれた話になってしまいましたが(笑)、まだまだプラネタリウムでの上映はあるようです。スケジュールはオフィシャルサイトで。






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このアルバム、「netabare album」って銘打ってるんですけど、最初見たとき「ネイトベア アルバムって何だろう」と素で思ったのは内緒です。

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ネイトベアではありません。ネタバレです。
マクロスフロンティア劇場版「サヨナラノツバサ」のボーカル多めのサントラです。
詳しいレビューはVirgoさんのところ参照、以上。

というのは手抜き過ぎるので、私も感想を…。

これ、曲順が本編の登場順になっていますよね。「the end of triangle」というタイトルの時点で充分ネタバレなんですが、ジャケットのアルト君、映画未見の方は告白シーンかお別れシーンかと思いますよね。半分正解です。実はそれだけじゃない結末があるんです…。


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「映画を見てから聴いていただくとよりお楽しみいただけます」

たぶん、映画を見ないと、この中でNo.1の曲は「放課後オーバーフロウ」と多くの方が思うはず。シングルカットもされてるし。でも映像が入ると必ずしもそうとは言い切れなくなるんですよね、ということがこのアルバムを聴いて解りました。映画を観た後と見る前では確かにアルバムに対する印象は違うと思いました。(私は見てからしか聴いていませんが…)


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菅野よう子さん、またやってくれました…どれだけ才能のある人なんでしょうか。

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劇場版マクロスF サヨナラノツバサ netabare album the end of”triangle”(Amazon)

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本格的な雪となった2/11(金)、シルク・ドゥ・ソレイユの日本公演「KOOZA」を観てきた。とある団体貸し切りに滑り込むことができた。雪なので交通事情が乱れるのを警戒して早めに出掛けたらすごく早く着いてしまって、子連れだったこともありとりあえず隣のNHKスタジオパークで時間をつぶす…。

このスタジオパークも結構面白かったのだけれど、それはまた後日。

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冬で雪と言うこともあってみんな厚着している上に傘持っているので人数の割にロビーは大変な混雑なのだけれど、比較的早めに入場させてくれたせいか大きな混乱はなかった。売店の食べ物の価格が法外でないことを確認して(フライドポテト300円、チュロス350円、コーヒー300円など)、夕方の空腹を癒すべくいくつか買い求め、席に着く。

会場「原宿ビッグトップ」は仮設のテントで、座席は行脚するサーカス団らしいもの。床下も仕掛けが施されて空間になっているせいか、上半身より下半身が少し寒い感じ。女性は下半身を強化した格好で行った方がいいかも。

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凧揚げの少年「イノセント」にある日届く大きな箱、そこから飛び出したのはクーザを支配する男「トリックスター」。イノセントの潜在意識が生み出したトリックスターとクーザの世界は、闇、そして秩序と混沌。白昼夢のようなクーザの世界でイノセントが見たものは…というようなストーリー。

シルク・ドゥ・ソレイユという集団の公演を観るのは(常設のZED含め)初めてなのだけれど、やることなすことがすべて期待を上回る。クライマックスはTVCFでもおなじみの、2つの金属製大車輪(700kgもあるそうだ)の上で繰り広げるアクロバットなのだけれど、もう客席7列目あたりだと目が2つでは足りない感じ(笑)。ある技に目を奪われている隙に、視界の端っこでさらに凄い技が繰り広げられれていると言う、技のオーバーフロー。

いくつかの技は原理上命綱を付けられないが、極限まで鍛えられた肉体がまるで羽が生えたような浮遊感を伴って宙を舞う。それは死と隣り合わせのフィールドのはずなのに、どこか現実感がない。

曲も歌も生演奏でこれがまた素晴らしく、エスニック調の情熱的なメロディーが光と技とひとつになって観客をあちらの世界に引きずり込む。

素晴らしい。また観たい。


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サマーウオーズのスタンダードエディション(平たく言えば廉価版)が明日、8/1に発売になります。あとから廉価版を出すという商法については異論も聞かれますが、私などはリミテッドエディション(今年3月に出た、Amazonで8千円くらいするバージョン)はさすがに手が出ず、スタンダード版が出なければ買うことはなかったと思います。そう言った観点では、私にとっては意味あるバージョンが出ました。

8/6には「金曜ロードショー」枠でTV放映もあるようです。ただし、テレビ放映においては「テレビ最適化版」とでも呼ぶべき、細田監督自らが手を下した「間合い」が細かく調整されたバージョンが放映されるようです。まぁでも、放送時間からして、若干短縮されているのは間違いないでしょう。BD版放映の1週間後にTV放映など、よほどBD版に自信がないとできないはずですが、一方で細田監督が「テレビでしか見ない」視聴者層にどれくらいサービス精神を発揮するのかは、コンテンツ販売方法の事例として興味があります。


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そういや書いてなかったと、エントリ。

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今年買った2枚目のCD、中島愛(なかじまめぐみ)のファーストアルバム。中島愛はマクロスFのランカ・リーの中の人だが、本作も期待通り、ほぼランカな仕上がりになっている。iTunes Storeでも売っているのだが、残念なことにサブセット版。フルバージョンはCDでしか買えないのだ。CDしかも分厚い限定版は場所を取るのでアレなのだが、iTunesで売ってないんじゃしょうがない。

基本的に捨て曲なしのいい曲揃いなのだが、初回限定版のみに付属するディスク2の「タルタロス」は、珍しい韓国からのカヴァー。現地ではLoop(影片)という曲名で、Lee Jong Seongという方が作った(歌っている?)らしい。曲はゲーム「タルタロス」のサイトで配信されているので、CD買わなくてもMP3で良ければ聴くことはできる。韓国クオリティもここまで来たか…。

中島愛はお母さんがフィリピン出身でハーフなんだね。知らなかった。茨城弁に染まっておらず、「銀河の果てまれ〜」という舌っ足らずなところはその辺に由来するのだろうか。



限定版は…もう売り切れか。残念。

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