クマデジタル

迷ったら、高い方


カメラ

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キヤノンが新しいマウントのレンズ交換式カメラを出しました。
EFマウントに代わる新マウントの名称は「RFマウント」と言うのだそうです。個人的にはRFと聞くとHDMIはおろかアナログのビデオ端子すらなかった時代のRF(ラジオフィリケンシー)接続を思い出しますが、もはや誰も混同しないでしょう。個人的にはEF-何とかという名称を予想していましたが、ばっさり捨てましたねEF。

モノとしてはどう見ても他社のミラーレスシステムの後追いな訳ですが、理想の光学系を具現化するために新マウントが必要だった、というスタンスが一貫して貫かれ、ミラーがないことをほとんどアピールしていないことに感心しました。単純にミラーがないということでは一般ユーザーは付いてこないし、今までのシステムの否定にも繋がる。キヤノンとして新モデルに説得力を持たせつつ、従来モデルも否定しない「撮影領域のさらなる拡大」という言い方は、実に優れていると思います。

そしてそのマウントを変更してまで作りたかったレンズ、ということを証明するために、初期レンズラインナップが尖っているのだと推察します。このあたりのストーリー作りには頭が下がります。

システムとしては、5D Mark IVの同等画角システムと比較して、レンズ側で100g、本体側で230g、トータルで330g程度軽量。割合にして2割ほどでしょうか。やはりフルサイズともなるとミラーレスと言えども思ったほど軽量にはなりません。軽量にするためにはミラーレスにするかどうかより、センサーサイズが効いてくる印象があります。

バッテリーは5D系と同じLP-E6Nを使うのは大した物だと思う一方で、バッテリー寿命は5D mark IVのライブビュー撮影時と比べて2割増しな程度で、ファインダー撮影時だと1/3程度。とはいえ肩にある液晶は電源オフ時でもモードが常時点灯するようで、スタンバイ時の低消費電力性能には期待が持てそうです。

ダイレクトにAFポイントが選べる「マルチコントローラー」の代わりに画面をタッチパッド代わりに採用するなど、1秒を争うような撮影シーンではいささか心許ない点もあり、ポジション的には5D Mark IVのやや下のように感じました。ですので、5D Mark IVからは乗り換えるほどではないかな…というのが本機の見ての感想です。まぁサブ機にα6500があるから、というのもありますけどね。




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スクリーンショット 2018-08-23 22.27.59

自分はニコン機をほぼ使わないので詳しいことは分かりませんが、新マウントの内径が55mmというのは、Canon EFマウントの54mmより1mmでも大きくしたかったと言うことでしょうか?(;´Д`)

上の写真に装着されているのは標準ズームですが、ワイド端で全長が最短にならないのは、主力ズームとしては珍しいような気がします(ニコンでは一般的なんでしょうか?)

間もなく出るであろうCanonも新マウントなんでしょうねぇ。今まで買いそろえたレンズを買い直すのは一苦労です。マウントアダプターが出ると言ってもそれでは性能は発揮できませんからね。

Canonの新マウントの名称は何になるんでしょうか。たぶんEF-何とかという名称になるのではないかと思っていますが…

EF-A ソニーαとかぶる
EF-B 何か違う。
EF-C 決め手に欠ける。
EF-D EOS DのDと被る。
EF-F ない
EF-G ソニーのGレンズと被る
EF-H APS-Hと被る
EF-I 1と間違えやすい
EF-J 日本推し。ない。
EF-K 外国での意味大丈夫か。
EF-L Lレンズと被る
EF-M ある。
EF-N Mと間違えやすい。
EF-O ゼロと間違えやすい。
EF-P かっこ悪い。
EF-Q ペンタックスか。
EF-R 悪くないけど裏面照射か高解像度版のイメージが。
EF-S ある
EF-T 悪くないがルーツが不明
EF-U フレンドリーすぎる
EF-V 悪くない
EF-W ルーツが不明
EF-X これなんじゃないだろうか。
EF-Y ない
EF-Z ニコンに先を越された。

こう考えると、消去法で言ってもEF-Xくらいしか残されていないんじゃないかという気もします。いかん、今日の記事はタイトル詐欺だ。

ニコンとキヤノンには、老舗カメラメーカーらしく丈夫で、待機電力の超低いやつを期待したいですね。


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Gitzo三脚のセンターポール下部には他の多くの三脚同様、振動を軽減させるためのウエイトをぶら下げるフックが付いているのですが、出先で撮影しているとここにウエイトではなく三脚ケースをぶら下げたいなと思うことが多々あり…

でもGitzo三脚ケースの側面ストラップって結構ごつくて、フックにうまいこと下がりません。

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そこでまぁ、何てことないんですけど、ヒモ付けました。でもこのヒモ1本に行き着くにも色々悩んで。

・当初カラビナを付けようかと思ったんですが、三脚ケースのこっち面を下にして置くことが多々あり、フローリング床を傷つける原因となるため却下。
・フローリング床を傷つけない素材となると、いわゆる綿やアクリルでできた紐がよさげですが、意外と適切な太さの紐が家になかった。
・あまりコストを掛ける気もないが、綿やアクリルの紐を床に引きずっていると(こっち面を下にするから)いずれ汚れてくるだろうから、躊躇なく交換できるくらいのコストがいい。


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ということでずっと「どこかで見かけたら買おう」と気にかけていたのですが、この間たまたま行った百均「Seria」でいい感じの紐を見つけたので捕獲。もちろん108円です。ツァイスっぽい青色でいい感じ。(ツァイス関係ないですけど)
3mもあるので、1回10cmとしても、30回くらい交換できそう。

なおアクリル紐の端部は少しライターで焦がすとほどけにくくなります。


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風のある日は振動が増えてしまう気もしますが(汗 ケースを地面に置いておくのも邪魔なのでこれでOK。



しかし、「青い紐」と聞いて脳裏から離れないのは、コレですね…↓(笑




(NEVERまとめ)【ヘスティア様】話題の『例の紐』って?アニメのヒロインの衣装が妙に気になる…。

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Gitzo GK1542-82QD (アウトレット)を購入
Gitzo GT1542 レビュー

の続きで、GH1382QDという雲台編です。以前GH1780QRという同社の雲台を使っていたのですが、使い勝手の面でどうにも馴染めず、梅本製作所のSL-50ZSCに乗り換えてしまいました。あれから2回のモデルチェンジがあり今回のGH1382QDに至っていますが、使い勝手はどうでしょうか。


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コンパクトに折りたたまれるトラベラーシリーズでも使われることを意識しているせいか、以前ほど奇抜なデザインではなくなりました。それでもプレート部分など、まだ少しアイキャッチーな形状は残っています。各ツマミの指があたる部分にラバーが配されているのはさすが三脚界のエルメス。


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ボール部分のフリクションをコントロールするツマミですが、何回転も操作しないとフリクションが変化しない上に、軽く回るので運搬中にフリクションが変化してしまうような気がします。なおフリクションツマミだけでもボールは充分固定できてしまうので、外側のツマミはフリクションツマミのショートカット的な位置づけのように感じました。


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ボールはカメラを載せない状態で動かすと若干ザラザラ感が気になります。梅本雲台のようにグリースを使えばもう少しねっとり感が出て操作しやすいのですが、グリースを使うとどうしてもホコリを吸いますし、うっかり触れるとグリースが手に付いてしまうので、グリースを使わずに特殊コーティングに頼るGitzoの方式もアリはアリかな、とは思います。なお、実運用においては…カメラを載せるとザラザラ感は気にならなくなります。

ボール部分には「WS2」と書かれていますが、これは何らかの方式名ではなく、化学記号。二酸化 二硫化タングステン(=WS2)コーティング、という意味のようです。


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プレートはアルカスイス互換アリミゾ方式になりました。機構的には大変シンプルな固定方式ですが、以前ほど瞬間的には外せません。


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プレートを外したところ。出っ張りはプレートの不意の脱落を防止するピンです。邪魔であれば外すこともできます。


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プレートの裏側。カメラ固定ネジにツマミが付いているのが嬉しいのですが、手で回すくらいのトルクでは5Dクラスのカメラはガッチリとは固定できず、縦位置撮影時にカメラが回ってしまいます。カッチリ締めるにはコインや別売のコインドライバー、または付属の星形レンチが必要です。

ツマミの折りたたみはそれなりに固いので、カメラ締結時に固定されるネジの向きによっては、指が入らずツマミを起こすことは困難になります。そういう意味でも何らかの道具を持ち歩くのはマストかも知れません。


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本体重量500gで、耐荷重14kg。耐荷重はメーカー間で基準が統一されていないので単純な比較はできませんが、EOS 5Dクラスのカメラであれば余裕です。その分、本体重量の500gは結構ヘビーな部類だと思います。

正直、雲台部分だけでも新品ではいい値段がするので、届くまでは「雲台部分は売り払って梅本のSL-40ZSCに載せ替えよう」と思っていました。でも触ってみると意外と?普通に使えるし、梅本雲台と違って(梅本雲台の美点でもあるのですが)1ノブでパンと角度調節の両方を固定するわけではなく、別の使い勝手の良さも感じられたので、しばらく売り払わずに使ってみます。

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Gitzo GK1542-82QD (アウトレット)を購入の続きです。

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GT2531(背の高い方)と、今回購入のGT1542の高さ比較。


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伸ばしてみると、差が縮むのに驚きます。さすが4段。
Gitzoでカーボンなので、軽さと強度のバランスはかなりレベルは高いのですが(単に軽いだけ、剛性が高いだけなら他にも色々選択肢はある)さすがにGitzo内で2型3段と比較すると強度的には分が悪い感じがします。特に一番先端の脚部は荷重をかければそれなりにしなります。でもその分軽くて収納時コンパクトなので、どっちを取るかですね。

このあたり、日本車 vs VWのGOLF vs VW POLOの作り分けに似てるかも、とちょっと思いました。日本製で削ってしまうような部分は削らず、でも思ったほど軽くも小さくもなく、でも車内でのヒエラルキーは確実に存在するという面で。(最近のVW車は軽いですけど)

脚の伸縮を司るリングは、1/4回転するだけでロック/アンロックができます。このあたりの精度の高さもローコストカーボン三脚との差が生まれる部分ですが、逆に、海の中にズブズブ入って撮影するようなスタイルには向かないかも?


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付属品。グリースがないだけで、かなりあっさりした雰囲気。ケースに入っている取説は三脚側で、ケースに入っていないのが雲台側です。雲台と脚用だと思うのですが、同じ星形レンチが2本と、細い六角レンチが1本入っています。


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説明書を読むと、謎のディスクが目に付きました。現物を確認すると…確かに「Ground Level」と書かれたディスクが付いています。矢印の方向に回してみます。


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センターポールが外れた!!


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ローアングル撮影が簡単!!

いやこれ、カーボン製センターポールをどうやって簡単に着脱させるかという命題における、Gitzoの回答なんでしょうね。カーボンでなければSLIKのような単純なねじ込み式とかでもいいんでしょうけど、これは良くできています。但し再度取り付け時はちょっとコツがいります。(方向合わせが三脚本体に対してとGround Levelディスクに対しての2回必要。)


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開脚度調整ピンは、ロックを解除して脚を全開にすると、全開の直前で自動的に元に戻る(ロックがかかる)構造で、これもローアングル撮影時の時短に役立ちます。


次は雲台編です。

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