2018秋アニメで最後まで観たのは結局これだけでしたね。

「色づく世界の明日から」

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「魔法」が家系に依存する特殊スキルの1つ程度に認知されている、西暦2078年の長崎が舞台。「魔法で人を幸せにする」ことを目指していたお婆ちゃん(cv.島本須美:響子さん(!))が、いまひとつ薄幸な孫を幸せにするために60年前の2018年に時間を操る魔法で孫を送り込む…というお話。上の画像の左が17歳のお婆ちゃん、右がヒロインです。2人の制服が違うのは、同じ学校ながら60年の間にデザイン変更があったから、という設定です。2018年でも魔法使いが製造する「星砂」という砂を用いることでスキルがない人でも簡単な魔法を使うことができます。

最終的には別れを惜しみつつ元の2078年に戻るわけですが、そこで回収される伏線、そしてお墓参り(但し誰のお墓かは視聴者の想像に委ねられる…当然1人しかいないと思いますが…)のシーンがじんわりときます。2078年にあるイヤリング型のIOTデバイスや、2018年の文化(それこそ普通の窓の鍵まで)に難儀する描写も良かったです。ちょっとタイムトラベルのバスの運転手だけキャラが浮いていた感がありますが、終わってみれば全体を通して常時「劇場版クオリティ」を維持したことに感服です。登場人物の私服デザインなど全体的にとても上品な作品でした。

が、響子さんが77歳のお婆ちゃん役というのが冒頭に浴びた痛烈パンチです。