機動戦士ガンダムサンダーボルトの一般配信(有料)が始まったので、観てみました。

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さまざまな映像配信サービス経由で販売・レンタルされていますが、私はリビングの大画面で観たいのでソニーのPS Storeを選択。ネット配信ビデオ再生デバイスとして、PS4の操作に対する反応がいいので使っていて気持ちがいい、というのもあります。ちょっと消費電力は気になりますが。

この作品ではガンダムは敵として描かれ、そのガンダムに乗ってるのは早乙女アルトくん(の中の人…いや、ガンダムならミスター・ブシドー()と言うべきか)だったりするのですが、憎まれ役の演技がとてもいいですね。キャラクターデザインはアメコミ調で、いままでの多くのガンダムの少年パイロットと違って相手を殺す気満々のプロ兵士(そういう意味では放送中のガンダム・鉄血のオルフェンズの三日月さんも容赦ないか)というところが新しいです。

製作スタジオはガンダムユニコーンやGのレコンギスタをやったところということで、クオリティには申し分ありません。特にモビルスーツが手書きに拘っている割にはレコンギスタのようなどこかしらファニーなテイストではないので、緻密な空間描写と相まって満足できる仕上がりです。

ただ、やはりストーリーはいかんともしがたく、今回配信分は本編18分で、描写は確かに凄いんですがストーリーを箇条書きにすると「こんだけ?」とも言いたくなってしまうような内容の薄さが気になります。「敵側主人公のジム発進→瞬殺だが脱出→ジオンのMS乗っ取り→帰還→試作ガンダム割り当て→活躍にジオン腰抜かす」で終わりですからね。最近の「6秒動画」に慣れている若い世代にアピールするためには重厚さを生むような人間ドラマシーンなどやっている暇はないのでしょうが、画面から目を離されないように頑張ってるなぁという印象はありました。

製作予定は4話までとのことで、すると全72分と言うことでしょうか。実は私も原作を1巻だけ読んで共感できなくて2巻以降は読んでないのですが、私の中では「俺は生ガンダム(羽生生 純)」と同じ四肢切断orスプラッタ作品扱いなんですよね。サイコザクを操縦するために残った右腕すら軍の命令で切断される主人公って何なんですか。完全にモビルスーツ技術が負けてるじゃないですか。

そんな原作なのでテレビで普通に放映できないのは勿論、「緻密な軍兵器としてのガンダムを見せたい」がそもそもの立脚点なので、アニメにすると僅か72分になってしまうのでしょう。

なんだかんだ言って2話以降も見るとは思いますが、興味が「原作をどうやって映像化してくるのか」というところに尽きるのはちょっと切ないものがあります。


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ところで映像配信が本格化してから、我が家のPS4の稼働率が高くなっています。こうなってくると北米で販売中の「Universal Media Remote for PlayStation 4(いわゆるPS4 メディアリモコン)」が欲しくなりますが、実は最近のHDMI CEC(ビエラリンクやブラビアリンク、アクオスファミリンクなど)搭載のテレビにHDMI接続してると、テレビのリモコンでPS4がある程度操作できちゃうんですよね。ビデオ配信を観る分には全く機能に不足はないので、これは日本ではメディアリモコンはもしかすると発売されないかも知れませんね。