電気を使わず、元の湯温によらず、吐水温度を一定に保つ。
それが「サーモスタット水栓」である。

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リフォームで導入したTOTOのお風呂「サザナ」に付いていた水栓ですが、このサーモスタット水栓自体はさほど新しいものでもなく、今までもホテルや公衆浴場などで見たことがあるような気がします。供給される湯温が40℃だろうが60℃だろうが、とにかく電気を一切使わずユーザーが望む一定温の吐水をする——という触れ込みだったが、現実はなかなか、難しいようで。

まず安定動作の前提がこの水栓に供給される湯と水の量が均等であることが条件。我が家の場合、風呂カウンター裏側に付いている水量調整ネジを回しても、どういう訳だか湯の方が圧力が高いです。なので、サーモスタット水栓が付いていても、吐水温度はやや高めになります。

もしかすると冬になると丁度いい温度になるのかも知れませんが、サーモスタット水栓は登場してから時間が経っている割には、設置条件の間口の広さや環境条件を含め、理想と現実に乖離があるような気がしました。

ただ、「ある程度」は調節してくれるので、高齢者や子供などのウッカリしたヤケド防止などにはいいのかも知れません。