au が新規参入したときは 「auがSoftBankMobile(SBM)ほど通信品質が悪いわけはない」と確信できたわけだが(もっとも、その確信はLTEサービス開始後に疑問に変わることになるわけだが)今回はちょっと判断がつかない。

・やっぱりサービス品質で言えばドコモなのか?
・対応周波数が一番多く、2年先行している auに一日の長があるのか?
・ドコモメールはきちんと動く形で実装されているか?
 開始当初からプッシュ通知に対応しているか?
・アーリーアダプタ層の負荷がほかの帯域に分散されることで、今のままでも auが快適になるのではないか?

などなど、始まってみないと解らない要素が多すぎる。
あとiPhoneについては消費者の足元を見てるって訳じゃないのは承知してるけど、料金プランが直前になるまで解らないのも難しいところ。今までは先に述べたように「SBMからauに行かない理由がない」「LTEが始まったのにそれに乗らない理由がない」ということで、価格が多少高くなっても乗り越えられるだけの動機があったわけだが、今回は選択が難しい。少なくとも私は「ここのキャリアがいいはずだ」とか「5sに乗り換えれば、普段の行動範囲(←ここ重要)で今より確実に通信環境が快適になる」という確信が持てないので、行列に並んだ方がいいのか、並ぶとしてもどの行列に並んで良いのか解らないのだ。

おそらくそんな吊り橋を叩いて渡らない(ぉ ユーザーは初物のiPhoneに手を出す資格なんかなくて、採算、サービス品質、損得勘定度外視でもこのビッグウエーブに乗る覚悟ができる人だけがファーストロットを手にすることが許されるのだろう。 私は…ええ、過去のエントリでも匂わせた通り、様子見します。


さて、ハードウエアをチェックしてみる。

5s は NFCの採用は今回もなかった。Xperiaにとってはこの上ない追い風と言える。色々仕込むなら今のうちだ。ガラスはゴリラガラスではなくサファイアガラスになっているようだが、ガラスの強度性能は様々な方式が競争をしているので、今という断面ではサファイアガラスの勝利、ということなのだろう。次はまた性能向上したゴリラガラスに戻っているかも知れない。(そもそもゴリラガラスは商標で、サファイアガラスは物質名に由来する一般名称だ。)

カメラについているフラッシュ用LEDが2つになるのは事前に漏れていた情報通りだが、まさか色温度違いの2灯が付くとは思わなかった。LEDなので照射範囲もたかが知れているが、これはカメラメーカーは「やられた」と思うのではないだろうか。LEDだからこそ安価に2つ積むことができたわけで、この何倍ものパワーを要求される一般的なデジカメのストロボではこうはいかない。

600ex-rt-filter
600EX-RT

キヤノンの場合だと、上位モデルのストロボ600EX-RTで、照射光の色温度を変えるフィルタが付属してくるくらいで、環境光を判断して、人間が手動で装着しなければならない。カメラ側が勝手にストロボの色温度を変えてくれるなんてことはない。

なぜストロボの色温度が変わると嬉しいか。雰囲気のいい、照明が黄色みがかかったレストランなどでストロボを使って人物撮影してみると解るが、撮れる写真は人の顔の色はいいが背景がやたら黄色いか、またはその逆で背景の色はいいが人物がやたら青白く写るかのどちらかだ。これはストロボから出る光と店内の照明の色が違うことに起因しており、カメラのホワイトバランスはどちらかに合わせざるを得ないからだ。

これを根本的に解決しようとするならば、上の写真のようなアンバー色のフィルターを使い、ストロボの光の色を店内の照明の色に近づけ、その上でホワイトバランスを取る必要がある。一般的なデジカメではそれを人の手で行わなければならないが、iPhone 5sは自動でやってのけるのだ。

色の制御は1,000通り以上とあるが、これは2つのLEDをそれぞれ5bit(32段階)で発光させるってことだよね?(32の2乗=1,024通り)

革製の純正ケースが用意されたのは意外。今まで散々「iPhoneはキズがつきにくい」と言い続けてきたのに、ハシゴを外された気分。実は私もここ1ヶ月くらいiPhoneを裸運用しているのだけれど、意外なほど新規のキズはつかない。その矢先の「純正ケース登場」だったので、ちょっとモヤモヤする。

5c も見てみる。背面がポリカーボネート製の割には重量が 5s 比で 20g も重い。聞けば中に金属製のフレームが入っているらしいので、その二重構造が重量増の原因なのかも知れない。純正の穴あきケース装着時に背面から見えるiPhoneのロゴが「non」に見えるのも細部に拘る Apple にしては意外な気がする。

5sの純正ケースや純正ドックが 5/5s の両方に対応していることから、市販の5用ケースは5sにもそのまま使えるものと推察されるが(ストロボの穴がギリギリなものはダメかも)、液晶保護フィルムはホームボタンの大きさが新設のリングの分だけ大きくなっているだろうから、互換性がなさそうに見える。

…と書いているうちに、5sはどのキャリアでも事前予約を受け付けないという情報が入ってきた。一説にはホームボタンの指紋センサの歩留まりが悪くて予約が受け付けられない…という話も耳にするが、まぁそれもそうだが、指紋センサーと言えばそこから伸びるフレキケーブルの耐久性も心配。(ボタン自体は(指紋センサごと)押下できるんだよね?)

まぁ、まずは、各キャリアごとの通信安定性の評価を待ちますよ。

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