Bさんが見てきた方がいいよ!オーラをブログで発していたアンドレアス・グルスキー展を、国立新美術館に見に行きました。




六本木から炎天下の中、徒歩10分歩くのが億劫だったのですが、乃木坂から行くと直結なんですね…知りませんでした。乃木坂に行くのは遠回りなんですが、少し遠回りでも暑くない方がいい…。




色の世界ではしばしば「記憶色」などという概念が用いられ、撮るだけで「記憶色に近い」色が出るカメラも多々存在します。しかし、構図やパースに関して言えばレンズの物理的特性が支配的で、その場に遭遇した感動、印象を作品に込めることは高度な技術が必要ですし、不可能な場合ですらあります。

グルスキーの作品はその場に遭遇した印象を、デジタル処理などを駆使してレンズの限界を超え映像化したものと言えると思います。いわば「記憶色」ならぬ「記憶構図」または「記憶パース」。なので見た目にはまったくその通りなのだけれど、実際には普通にカメラで撮っただけではこうは撮れない…という作品ばかりです。これらを見ると、いかに現在の写真という表現手段が、レンズの性質に引っ張られてしまっているかを痛感します。ああ、確かにこういう場面はあるし、そこに遭遇したときの感動が写真に写せないのはこういうことだったのか…趣味のフォトグラファーとしてはそういったことに気づかされます。

写真を撮るという行為は、趣味でやっているとある意味「魚釣り」に近いものがあって、シャッターに指をかけて待っているその時間が楽しいというか、無心になれるというか…そこにも価値があるものだと思っていますが、一方でグルスキーの作品のように、後工程のデジタル加工で現実世界を繋ぎ合わせることをイメージしながら撮ってゆく、というのもこれはこれで想像力が必要な行為で、ここにも趣味性の強い領域があるなぁと感じました。




出口でグッズに関するアンケートに答えたら、ポストカード1枚頂きました。(写真奥のカミオカンデのカードは自分で買いました。)

頂いたポストカードは「Rehin II」。写真として史上最高額の430万ドルという価格がついたとされる作品です。え?これ撮れね? お台場〜夢の島、または葛西臨海公園とか利根川河川敷で撮れね? と思ったらグルスキーに挑戦してみるのも悪くないかも知れません。




たまたまだったのかも知れませんが、来場者の平均年齢がすごく若かったのも印象的でした。