iPhotoライブラリを同一Mac上のツマのアカウントと共用する関係上、内蔵HDDのパーティション分けを行い、そこにiPhoto Libraryを置く必要がある。(もしくは、ディスクイメージを作成して共有フォルダに置く方法や、外付けHDDを用いる方法があるが、ここでは割愛。)


一方でFusion Driveには「パーティション分けは2つまで」「プライマリ(第1)パーティションのみFusion Driveとして機能する」という制限がある。個人的にはパーティション分けはしたくないのだが、前出の理由によりセカンダリ(第2)パーティションだけは必要とすることと、Fusion Driveから溢れるような巨大ファイルを集めて置いておこうと思っているので、この制限は受け入れられる範囲だ。


パーティション分けは、「ディスクユーティリティ」で行うが、いつの頃からかシステムを稼働させたままパーティション分けができるようになった。早速パーティション分けをしてみるが、どうも意図通りのパーティション分けができない。


DU15


DU137


たとえばスライダを移動して 3TB を 1.5TB + 1.5TB に分けたとしても、できあがったパーティション1.37TB + 1.62TB になってしまう。

ヒントは128GBのSSDの存在。
少し考えれば解るのだが、結論から言えばGUIの見せ方が宜しくないように思う。

スライダを移動する際の各パーティションの容量表示は、Fusion DriveにおけるHDDの分のみである。しかしパーティション分割を実行すると、設定したプライマリパーティションの容量から、SSD分(128GB=0.119TB)を差し引いた容量でHDDが確保される。つまり、プライマリパーティションを1.5TBで確保するよう設定して実行すると、HDD 1.37TB + SSD 0.119TB ≒ 1.5TB になる。(端数が合わないが、画面上でも端数は省略されている。)つまり1.5TBのはずのセカンダリが1.62TBになり、「思った通りに分割できない」とか「プライマリパーティションが設定より小さくなってしまう」ように見えてしまうのだ。

これは「ディスクユーティリティ」のパーティション容量設定中のGUIがHDD+SSDの容量を示しているのに対して、分割完了後のGUIがHDDのみの容量を示しているために起きるちょっとした錯誤である。