経年劣化した扇風機の相次ぐ火災事故を受けてパナソニックが量販店向けの扇風機の出荷を終了したのが2007年。そして震災・原発事故を受けて電力供給が逼迫する中、顧客は扇風機が欲しいのにパナソニック製の扇風機が売っておらず大きな機会損失を出したのが2011年。2012年になるとさすがに「お?パナソニックが扇風機復活させたの?」というような扇風機がリリースされた。

そして2013年。ついに松下幸之助のあの名言を彷彿とさせる扇風機が登場。

「うちは品川にソニーという研究所があってな。」

ソニーはあいにく扇風機を作っていませんが、今回の「研究所」はダイソン。3万円越えの羽根のない扇風機が商品として成立すると見立てるやいなや、早速製品化してきました。しかも勿論、ダイソンのパテントにまったく引っかからなそうなカタチで。

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パナソニック、羽根無しで左右にやさしい風を送る扇風機「スリムファン」

当然パナソニックですから、ダイソン式の欠点「うるさい」は改善してきているのではないかと思いますがどうでしょうか。価格も実売ベースではおそらく2万円台、ダイソンより見た目のインパクトはないものの、トータルとしての商品力は上回っていることが予想されます。

いままでもスリムタイプのファンがありましたが、ポール自体にシロッコ式のファンが内蔵されているものが主流だったように思います。これはダイソンと同じ、台座にファンが内蔵されているもの。

ダイソンに対して何を見いだし、どう改善したのか、これは実機の確認が楽しみです。特にポール内の圧力変動によって風向きの左右首振りを実現してきたところなどが見物でしょうか。



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