CP+2013の最終日はモノフェローズ仲間の間ではだいぶ盛り上がったようだが、私はムスメのエレクトーンの発表会へ。駐車場難民になる可能性もあったし、少しでもよい座席を取るべく、2時間近く前には着いて会場入口に並んでいた。

とはいっても、私が狙いたい座席はさほど競争率は高くない。会場の一番後席。

el2013-2

エレクトーンの発表会では、あまり会場の前の方を陣取ってしまうと、ステージを見上げる格好になり出演者がエレクトーンに隠れてしまう。YAMAHAのエレクトーンの現行モデル「STAGEA」では、譜面台が透明のアクリルかポリカーボネートのような素材になっていて譜面台越しにも顔は見えることは見えるのだが、でもそれだけである。手の動き含めてやや上から撮影した方がいいように思っている。だから一番後席。いくつかの会場では後席のさらに後ろに三脚を立てることが許容されているエリアがあるから、という事情もある。


el2013-1

撮影はハンディカム(CX550V)で動画、EOS 5D3 + EF 70-200 f/4L IS USMで静止画という2刀流。EOS 5D3ではサイレントシャッターが使えるので、動画収録側にシャッター音が入らずに都合がいい。が、ウッカリしてたのは、NEX-5Rも投入してステージ全体の引きの動画を押さえておけばよかったなぁということ。ライティングが入る前の薄明かりのステージは、撮像素子が大きいNEX-5RがハンディカムCX550Vに対して圧倒的に有利なはずだからだ。

終演後の先生を生徒で囲んでのプライベートな集合写真にも課題が残った。まずどこでどういう風に撮るかが事前に全く不明(その場の雰囲気で決まる)な上、撮影に許された時間は1分程度しかなく、ストロボ直射によるのっぺりした写真は撮りたくない。今回撮ることになったのは観覧通路の一角で、被写体人数に対して充分撮影者が後ろに下がれず、斜めから撮らなければならない状況。一番手前の子はカメラから1m程度だが、一番奥の子は2mくらい離れている。24mm画角でL判に耐えうるように撮るにしても最低でもf/10以上には絞りたいところだが、環境光はf/10にしてしまうとISO=6400とか12800に設定しないと足りないほど暗い。いくらL判でも、人物撮影にISO=12800は使いたくない。SSを遅くするとストロボで撮影した絵と長時間露出した手ブレの絵が2重像になってしまい見苦しい。なので、SSはせめて1/50秒程度にはしたい。

天井はバウンス撮影にきわめて有利な白くて低い天井だったが、どのくらい反射するかはテスト撮影してみないと解らない。でもカット&トライを繰り返せるほど場所を占有できるわけでもない。「おそらくこうだろう」という値に仮決めして、まずは1カット撮影。派手に白飛びしたので調光批正を弄ったりして、最終的には「ISO=1600、SS=1/50、f/6.4、調光補正0」で撮影完了した。適正露出となる組合せは無限にあるはずだから、本当はもっと絞ることはできたはずだが、限られた時間ではこれが精一杯。でもEF 24-70mm f/4Lの隅々まで解放からクッキリ性能のおかげで、f値から想像していたより見られるカットにはなった。

ストロボでバウンス撮影する場合、カメラ内蔵の露出計は撮影前には役立たないので、カット&トライは必ず必要だ。ファインダー内でマイナス側に振り切れている露出計は解っていてもさすがに不安になる。今思えば、ISO=6400にまで上げておいて何も考えずにカメラ任せでバウンス撮影しても、充分光が回っているところはさほどノイジーにならなかったかな?とも思うが、まぁそれは場数不足による未熟さの結果と言うことで。

とはいえ場数を踏むにしても、エレクトーンの発表会は今回が最後になる。なのでこういった撮影のチャンスはもうない。新年度からは通っているコースの時間枠が今より遅くなり、一人で通わせるには安全面で不安が残るため、辞める予定だからだ。7年間習ってきた音楽教室もこれで一区切り。将来自分の意思で音楽を始めたくなったときに、いつでも始められるスキルは身についたのではないかと思っている。


--ads--


2013年春モデルから、ハンディカムのワイヤードリモコン端子が変わり、三脚もVCT-VPR1/10/100シリーズにモデルチェンジする。2012年までのハンディカムでリモコン三脚を使いたい方は、旧型の製造中止に注意。新型のVPRシリーズでも旧機種に対応する三脚はあるが、VPR10/100のみとなり高価い。