目が、目がぁ〜となってから1ヶ月。
誰得なエントリかも知れませんが、きっと同じ症状の誰かの役に立つであろうと信じて、このエントリを書きます。

症状や原理などは他の専門サイトを見ていただくとして、(たとえばこちらとか)ここでは私の身に起こったことを中心に書きます。

まず発症後の初回の通院、これは地元の小さな病院に行ったんですが、眼底検査では明らかに網膜内に水ぶくれがあり、「ビタメジン」と「カルナクリン25mg」で様子を見ましょう、ということになりました。「ビタメジン」はビタミン剤、「カルナクリン」は血液の循環を良くする薬です。これで2週間経って再度眼底検査をしたところ、水ぶくれがかなり小さく(高さが低く)なっていました。

しかしさらに2週間経過し眼底検査したところ、水ぶくれが元に戻って(つまり水ぶくれが復活して)いました。不思議だったのは、水ぶくれの高さと見えにくさがリンクしなくなったように感じたこと。ある程度盛り上がった網膜に慣れてしまったというか…。

ここで地元の小さな病院の先生が、「紹介状を書くから大病院に行ってくれ」という判断をします。で、大病院に行ったんですが、そこで「造影剤による検査をしましょう」と。但し造影剤の検査は予約でいっぱいなので1週間後、それまでは「ビタメジン」と、倍増された「カルナクリン50mg」で様子を見て欲しいと。

造影剤検査までの1週間でもまた変化が現れました。マルナクリンが増量されたせいか、明らかに快方に向かっている(視界中の黄色いシミが薄くなり、明るさが復活してきた)印象がありました。しかしそれで見えやすくなったかというとそうでもないところが面白いところで、日々網膜の水ぶくれの高さが変化するからなのか、両目で見たときの疲れは増す一方でした。

そして造影剤検査の日がやってきました。造影剤の投与で気持ち悪くなるので早めの昼食をと言われてはいたのですが、仕事の都合でそうも行かず、検査1時間前の昼食になってしまいました。検査はまずいつものように瞳孔を開く目薬を投与、そして目に麻酔(目薬タイプ)を投与し、点滴を打ちます。点滴はまず無色透明のものを投与され、いざ眼底撮影のカメラの前に座ってから、青色と赤色の造影剤を投与されます。

造影剤投与中は確かに気持ち悪い…というか、「もう食べられません」系の気持ち悪さでした。但し、造影剤の投与が終わると、気持ち悪さは数分で引きます。造影剤投与中は視界がピンクになることもあり新鮮な体験でした。エヴァのL.C.L.に浸かるとこんな感じですか?

その後造影剤は尿から排出されますが、半日くらい見たこともないような色の尿が出たので驚きました。検査後の最初の1回はオレンジ色、2回目、3回目は蛍光イエローのような。

造影剤投与による撮影は20分ほどで終了しますが、その場で結果が分かりました。この検査で網膜の水ぶくれの原因になっている「体液の漏れ」のポイントを探る訳ですが、私の場合、そのポイントが目の中心に近く、レーザーによる「漏れ止め」の治療は出来ないとのこと。

もっとも、レーザーによる治療は視界に黒い点が一生残ってしまうので、避けられるなら避けたいところ。しかし治療不可となれば、ある意味あきらめも付きます。なお目の中心に近いとレーザーが不可なのは、単純に「視界の中央に黒点があると不便だから」という理由のようです。

ちなみにそのレーザーで焼く治療、レーザー照射の瞬間に患者さんが目をキョロっと動かしてしまうと、違うところを焼いてしまうのだそうです。そんなの嫌だぁ(;´Д`)

そんな訳で、現在でも投薬による治療が続いています。治療までに平均3ヶ月かかると言われているこの病気。私の場合は「カルナクリン50mg」が投与されてから…と考えるのが妥当でしょうか。だとするとまだ2週間余り、先は長そうです。もうそれなりに慣れてしまったのでそこそこ見えてしまうのですが、やはり左目だけで見ると、中央部がゆがんで、黄色くて、暗いですね。

良くも悪くも左目の状態が安定すればいいのかも知れませんが、毎日少しずつ悪化、正常化を繰り返しているのか、両目で見たときに毎日新鮮な疲れ(って言い方もヘンですけど)があります。