日産のCOOに1999年に就任したカルロス・ゴーン氏が、広く従業員からヒアリングすることで当時の日産の問題点を把握したのは有名な話です。ただ、当時は「何が問題か解った」とだけ言われていて、じゃあ何がどうだったの?という細かいところまでは公開されず、「あれはどういうことだったんだろうなぁ…」と深追いもしなかったんですが…そしたら2003年出版の「ターン・アラウンド」という本に公開されているというじゃないですか!

a98031のメモ:【日産のリストラ(1) 意識改革】より引用:

・明確な利益志向が欠如していること
・顧客を軽視する一方で、同業他社の動向に注意を向けすぎること
・クロス・ファンクショナル、クロス・ボーダー、職位を縦断した視点が欠如していること
・切羽詰まった気持ちがないこと
・社員が共有するビジョンと長期的計画がないこと


おぅふ…私が想像していたのと全然違いました。
(恥ずかしいので私が想像していたのは書きません(笑))

ゴーン氏の視点なら、GT-Rは1千万円の価値があるクルマに見えたんだろうなぁ。いや、日産の人材が1千万円の車を作れる能力があることを見抜いたと言うべきか。いざ「コスト度外視で最高の物を作ってみせろ」と言われても、意外と作れない組織ってありますからね。

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ターンアラウンド ゴーンは、いかにして日産を救ったのか?(Amazon)