今回は本気で検討している広帯域レシーバー。
いかんせん予備知識が乏しいので、ネットで情報収集。
すると、いろいろ解ってきた。

  • 「自由民主党本部放火襲撃事件」や「グリコ・森永事件」をきっかけに、警察無線のデジタル化が進んでいる。
  • 同様に消防無線、鉄道無線もデジタル化が進んでいる。
  • デジタルなので当然スクランブルがかかっており、通信している当人同士以外は聞くことはできない。
  • つまり、現在市販されている「広帯域受信機」は、航空無線(エアーバンド)の受信が主な用途になっており、その他デジタル化の遅れているいくつかの消防団体や鉄道会社を聞くのが主な用途。

ということなので、10年前、20年前のように「あらゆる通信を聞いて楽しむ」ような時代になりつつ ではなくなりつつあるようだ。確かに、むしろ警察やら消防の無線を自由に聞けた時代の方がおかしいとも言える。もっともそういった秘匿性の話を抜きにしても、電波の効率的利用を考えれば、デジタル化は避けられないだろう。

航空無線は今のところデジタル化の予定はないようだが、「無線通信を聞く」という行為が、終焉方向に向かっているのは間違いない。おそらくいま受信機を買うと、その耐用年数を迎えるころにはオワコンになっている可能性が高い。広帯域受信機を買うのはもう時代的にラストチャンスなのかな?という気もする。まぁ私の場合は航空無線がメインターゲットで、ほかの通信は「まぁ聞ければいいや」程度に思っている。

そして書籍も購入してさらに情報収集。

koku_musen_handbook2012

航空無線ハンドブック 2012 」(AA)という本を買ってみたのだが、1,800円は高いなぁ…と思っていたら、エアーバンドの2012年度版周波数帳が付いてきた。これなら納得。


読み進めると、あのBOEING 787の試験機が日本初着陸した日のことが書かれたページがあった。あの日のことは未だに鮮明に覚えており、4本ある羽田のどの滑走路に進入するのか、まぁ少なくとも季節と風向きを考えれば34Lか34Rなのだが、カメラを構えるにあたっての情報源はtwitterのANA BOEING 787の公式アカウントだった。

BOEING 787 Dreamliner

そう考えるとやはり広帯域受信機がなくて困ることはないような気がするのだが、まぁそれはこういった特別なイベントだからであって、いや、でも自分は特別なイベントがなければ撮りに行っていないような気もするし(笑 そして追い打ちをかけるのがやはりiPhoneの存在。

flightradar24

Flight Radar 24のiPhone版アプリなどを見ると、もはや音声の受信機などなくても何ら困らないような気もする。ただ、網羅性についてはどうなんだろ、羽田の上空とか見ると、ちょっと機数が少ないような気がしないでもない。

時代は変わったのだ。

つまりあれだな、実用と言うよりは、雰囲気とか、旅情とか、そっち系?

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