NEX-5 Sample
(2010年1月 NEX-5試作機による撮影)


かねてより出る出ると言われていたNEX-7がリリース。

かなり高精細そうな有機ELファインダーや、NEXシリーズの欠点である「割り切りすぎた操作性」を改善するためのツインダイヤル、内蔵ストロボなど、NEX-5に少しばかり物足りなさを覚えていたユーザーには朗報でしょう。

私の周りにもNEXユーザーは多く、特に羨ましいなぁと思うのは、飲食店での料理撮影時の絶妙なホワイトバランス。私の手持ちの機種だと、Canon系は黄色くなりすぎ、GR DIGITALは紫っぽくなりすぎ、DP2xは手ブレしてそもそも撮影にならない(ぉ という状況で、NEXの人工照明下におけるホワイトバランスの優秀さは、料理が美味しそうに見えるという観点で、特筆に値すると思います。

また、これはNEXシリーズに限った話ではありませんが、シャッターを切ることに対する世間の目が厳しさを増すような風潮が感じられる昨今、ミラーレス機の静かなシャッター音は魅力的です。

にしても、私がNEXシリーズに手を出さないのは、「常に欲しいものリストの5〜6番目」に位置しているからであって、小遣いを注ぎ込むべき「もっと欲しいもの」が他にあるからに過ぎません。ちょっと前だとDP2x、最近だとMacBook Airとか、これからだとiPhone 5とか、EOS 5D3とか。NEXに魅力がないわけではなく、他に欲しいものがありすぎるのです(笑

NEX-5は初物のくせに(失礼)操作系以外はかなり高い完成度で出てきました。NEX-7はその上位に位置する改良版なのですから、ハズレることはない筈です。噂されていた「ボディ内手ブレ補正」はサイズの関係からか搭載されませんでしたが、それはユーザーの願望に近いものもあったので仕方ないでしょう。

価格はソニーストアでボディのみ12.9万円の値付けがされていますが、これを待っていた方や、NEX-5に惚れ込んで上位版が欲しくなった方には決して高くないでしょうね。バイナウする価値はあると思います。その一方で「高価いなぁ」と評されることもあると思いますが、旧機種も時間が経つとかなり値下がりしたので、来年の夏のボーナスの頃には相当値頃感が出てくるのではないでしょうか。(ずいぶん先の話ですが)

しかし、同時にリリースされた下位モデルNEX-5Nの方が、画素数が少ない分、高感度特性が良い感じなんですよね。ISO Auto時にNEX-7がISO=1600上限なのに対して、NEX-5がISO=3200上限。ファインダーの有無以外に、暗所性能でもNEX-5Nを選ぶケースも出てきそうです。特にお得意の「お店での料理撮影」では暗所性能がモノを言いますからね。

また、NEX-7のウリであるトリプルダイヤルを生かしたダイレクトな操作性も、公開されているキーアサインを見る限り、意外とシャッターボタン左の「ナビゲーションボタン」の切り替えが鬱陶しくなる気もしないでもありません。もしかするとタッチパネルが付いたNEX-5Nの方が、操作性のトータルバランスでは優れていたりする可能性もあります。

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