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magica

騙されます。色々と。タイトルロゴ詐欺(笑 と言ってもいいでしょう。ああ、可愛いキャラの中学生が魔法少女になるアニメね、という先入観があった自分が恥ずかしい。新房昭之監督×虚淵玄脚本をナメてました、すみません。

どういう作品かというと、

・全12話。震災の影響でラスト3話が最近一挙放送された。
・主人公の周りの魔法少女は5人。ピンク(主人公)、青(主人公の友達)、黄色(先輩で巨乳)、赤(他地域から来たツンデレ)、黒(未来から来たツンデレ)。
・ペットキャラと契約すると魔法少女になれるが、能力は各自の素養による。
・魔法少女になる際にどんな願いでも1つ叶えられる。これが魔法少女になる対価。
・主人公は最終回まで魔法少女にならない。
・魔法少女になる際に肉体と精神を分離されてしまうので、普通の人間には戻れない。
・魔法少女は成長すると魔女になる。
・世の中のダークな出来事は普通の人には見えないけど魔女のせい。
・魔女をやっつけるのが魔法少女の仕事。
・魔法少女に付きもののペットキャラ(白猫みたいなの)が地球外生命体で黒幕。
・ペットキャラは「第二次性徴期の少女の希望と絶望の相転移」をエネルギー源として収集している。
・主人公とその周りの人がペットキャラに運命を翻弄される話。

という感じなのですが、ここまででも充分子供に見せられないというか、プリキュアあたりとは全く違う「大人向けおとぎ話」感がするのですが、さらに…

劇団イヌカレー(閲覧注意)が描く異空間&敵キャラ。
・黄色(先輩)が第3話で魔女に惨殺。
・ペットキャラも何度か惨殺。
・青色(友人)が精神崩壊で魔女化して死亡。
・魔法少女同士で殺し合い。

というところで泣き出す子供が出てきそうです。
いや、大人でもトイレに行きにくくなったり、夢に出てきそうですが。

梶浦由記さんの音楽がまたいい。この音楽のために私はBOSEのスピーカーをMacから外してテレビに繋ぎましたよ。テレビ内蔵スピーカーでは得られないオドロオドロ感。特に3話からのエンディングは視聴者をあざ笑うかのような作りで、「(良い意味で)オレ騙されてた!」感でいっぱいです。

黒(未来から来たツンデレ)は必死に主人公が魔法少女になるのを阻止します。しかしついに主人公は最終話で魔法少女になってしまいます。命を差し出すも同然の「魔法少女になる」ことまでして主人公が成し遂げたかったものは何なのか、というところがクライマックス。最初はオロオロしていた主人公がここまで成長して、そして余りにも悲しすぎる結末を迎えることで、不覚にも泣けてしまいました。