XPAND 3D方式で上映されている「アリス・イン・ワンダーランド」を109シネマズMM21で観てきました。


alice_in_wonderland
(公式サイトより)

思い立ったように出かけたので、3D方式の優劣を頭にたたき込む時間もなく、出かけてしまったのですが…


xpand_grass

この3Dメガネが曲者です。クマデジの頭が入りません。


62cm

クマデジの頭の周囲は62cm。大きい方なのでやむを得ないのですが、それでも3Dメガネをキツイ頭に無理矢理押し込んで2時間耐えるのは大変でした。そもそも鼻に引っかけるところが鼻に届かないし。それでも頭は側面からキリキリ締められる痛みがあるし。

一緒に行ったツマは逆にメガネが大きすぎて、鼻にうまく乗らなかった模様。やはり苦痛になり、映画中盤からメガネを外して観ていたとのこと。ええ、メガネを外すと2重の像になってしまう訳ですが、それで延々と観ていたと。折角確保した夫婦水入らずタイムだったのに、申し訳ないことをしました。

映像は普通の映画よりフレームレートが高い印象がありました。左右で交互に見せるから通常の2倍の48fpsにでもなっていたのでしょうか?ただメガネのシャッターのせいで、映像は暗く、暗部は潰れてしまって何も見えませんでした。

akoustamさんのブログ:IT's a ...:『アバター』3D全方式完全制覇レビュー [日記]をよく読んで方式を検討してでかければ良かったのですが、ふと思い立って出かけたのがすべての敗因。

見終わった後、私の後ろを歩いていたカップルも「3Dじゃない方が映像が綺麗だよね」と感想を漏らしていました。はっきり言って、XPAND方式のこの映画を観た人の多くは2度と3D映画を観る気にならないだろうし、この夏に出てくる各社の3Dテレビにも興味を持てないと思います。

もちろん、他にも優れた方式は色々あるわけですし、ソニーなど3Dブラビアの開発に当たってメガネのかけ心地にまで充分注意を払って開発したようですが、XPAND方式の上映は3D業界にあまり良い影響を与えないように思います。

カメラが浮遊しているようなシーンなどは3Dの効果は素晴らしかったのですが、その他の要素が苦痛と違和感だらけで、作品に没入できるのは皮肉にもむしろ2Dの方が良いくらい。

ストーリー自体はディズニーブランドですから、安心して観ていられます。激しい描写がけっこうあるのでやや子供向きではないような気がしますが、婚期を迎えたアリスの物語として良くできています。劇中で「デカ頭」と何度も出てきますが、3Dめがねが入らない私もデカ頭なんですが(ぇ。結末は…まぁ現代の物語らしいですね(笑