EF 100mm F2.8Lマクロに搭載された「ハイブリッドIS」。もうハイブリッドという単語はお腹いっぱいですが(笑)、従来の縦回転方向、横回転方向のぶれの検出(2つの角速度センサー)に加え、光軸に対して垂直な面の平行移動ブレを検出するセンサ(加速度センサー)をつけたとのこと。角速度センサーは回転を検出するのに対し、加速度センサーは移動量を検出できます。

しかし今回、センサーには手が入ったものの、どうやら手ぶれ補正レンズユニット自体は従来と変わりがない様子。ということは、手ぶれ補正ユニットを動かすための演算のパラメータに加速度センサーが加わったと考えられるでしょう。

今回の一番の開発ネタは、たぶんこの第3のセンサーをどうやって演算のパラメータに加えたか、そのアルゴリズムにあると思います。このあたりは再三実験と検証を繰り返して積み重ねたデータがないと、かえって従来よりひどいものができあがっちゃいそうな気がします。

ちなみにブレにはもう1つ、前後方向のブレがありますが、これはEOS 7Dに搭載された「AIサーボAF II」で吸収する仕組みのようです。

いやー、楽しみなレンズが出てしまったものです。