WoodesShipsさんにリンクいただいたので、俺も本気で使ってみた。

実際に使ってから気がついたのだが、顔検出は多人数にも反応するが、フォーカスが合うのはその中のもっとも画面の中心に近い1名だけ(緑枠で表示)。他の顔(白枠で表示)に対してはフォーカスは成り行きとなり、適正露出になるだけである。任意の白枠を緑枠にすることはできないので、複数の顔を検出した場合、フォーカスを合わせたい被写体を必ず真ん中付近に持ってくる必要がある。

i-フラッシュと呼ばれる調光制御はヒットすると、まるでレフ板を立てたかのような自然な日中シンクロ写真が撮れるが、百発百中ではない。もっとも、全自動で百発百中を狙うのは期待しすぎである。

これは本機に限らず、他社の同クラスのデジカメもそうなのだが、とにかくこの極薄の筐体なので、画質は一眼レフデジカメ(DSLR)のサブセット版という訳にはいかない。DSLRが吐き出すとろけるような画質から見たら「携帯電話のカメラの延長」にしか見えないので、DSLRユーザが「サブ機」として検討する場合、予めサンプル画像を正視することは必要だろう。特に「初めて買ったデジカメがDSLR」とか「200万画素時代からの買い換え」の場合は画質の傾向が全然違うので要注意だ。

撮影モードはメニューの深いところにあるので、日常的に切り換える気にならない。切り換えたときの戻し忘れも心配だからだ。自分が使う場合、「AUTO」を軸に、「フラッシュ発光禁止」や「ブレ軽減」「高感度2枚撮り」を使い分けることになると思う。でも上記の使い分け程度で、充分失敗のない写真が網羅できるはずだ。

バッテリーの持ちはやや心許ないが、薄型筐体とのトレードオフなのでしかたがない。

SIセンサー(縦位置検出機能)がないのは意外だった。パソコンに取り込んでから、自分で回転させる必要がある。

最後に、本機は「いかに失敗写真を減らすか」という視点で設計されているので、手ブレ、被写体ブレ、露出アンダーなどの失敗写真が多い方にはお勧めできる。