購入した機種の簡単なスペックは以下の通り。

G5/20inch/2.1GHz/HDD250GB/メモリ512MB+1GB/Bluetooth+AirMac標準

  • iMac FP(いわゆる大福筐体)と比べると、静粛性は高い。涼しい季節だと、動作騒音は1/2〜1/4くらいに感じる。


  • 背面の電源コネクタと台座付け根の間に、丸い吸気口がある。ここから聞こえるファンの回転音が一番ノイジー…と言っても、全体的にあまりにも静かすぎて気になっているだけ。この穴をふさいでやれば静粛性はかなり高まるが、元々無理気味の実装なので、そういう真似はしない方がよいはず。



  • その一番ノイジーなファンの回転音は、元々高速型のファンをあえて低速で回しているような、カラカラといった類の音。むしろ高負荷になったり、気温が高くなったりした方が耳につかないのではないかと推察する。


  • ファンは3機内蔵されているが、役割は17インチモデルと20インチモデルでは異なる。ファンは正面から見て、左、中央、右の3つが内蔵されいるのだが、17インチでは左=CPU冷却、中央=HDD冷却だが、20インチでは左=HDDと電源冷却、中央=CPUとGPU冷却となる。右ファンはどちらも光学ドライブの冷却用。背面の吸気口はどちらも中央のファン用なので、それをふさいだ場合の影響は17インチと20インチでは異なるというわけだ。


  • HDDは画面を少し上向きに設置したときに軸が水平になるよう、少し斜めに設置されているらしい。なお、HDDの設置の向きは17インチは画面中央付近の裏側に横置き、20インチは画面左側に縦置きである。



  • 液晶の視野角は広いが、斜めから見ればそれなりに色調、コントラストは変化する。体勢を崩して机に向かうのであれば、iMac FP(大福)の方が適応性は高い。


  • 大福17インチと比べると、液晶の色調はかなり違う。特に感じるのが青色。大福17インチが「プラスチックの青」だとすれば、iMac G5 20inchの液晶の青は「ベルベットの青」に見える。お陰で今までHDDにため込んだデジカメ写真の見え方が結構違って戸惑う。下の小さな写真でも液晶の色がずいぶん違うのが判る。一体港区の空気は淀んでいるのか澄んでいるのか…




  • 経年劣化もあるだろうが、輝度もかなり違い、輝度調節インジケーターで言うと、大福17インチの70%輝度=iMac G5 20inchの30%輝度、くらいの感じ。


  • 慣れていないせいもあるが、やはりiMac FP(大福)の自在に動かせる液晶は偉大だったと思う。上下首振りしかできない液晶の不便さを今更のように実感。


  • 画面の高さは、17インチiMac FP(大福)と比較すると、大福の首を垂直に立てた状態から、30度くらい下ろした状態(仰角60度くらい)の高さになる。iMac G5(with iSight)はVESAマウントアームには非対応であり、画面の高さを変える手段がないので、これが「高すぎる」と感じる場合は機種を考え直した方がよい。


  • 本体と机の隙間に外部スピーカーでも入れようかと思ったが、意外と隙間が狭く、TIMEDOMAIN Lightクラスは入らない。逆に、この隙間にはいるようなコンパクトなスピーカーなら、内蔵スピーカーの方がおそらく高音質。この隙間はキーボード格納のためにあると考えた方がよさそう。


  • 台座の付け根のヒンジは意外と固い。メモリを増設する際には液晶表面を下にして座布団の上に置いて作業をすることになるが、この状態でも台座は下に落ちてくることはない。


  • 内蔵スピーカーの音質だが、Apple Pro Speakersと比べると、ややグレードが下がった印象はあるが、かたや外付け、かたや内蔵であり、比較はiMac G5に分が悪い。パソコンの内蔵スピーカーとしてはかなり良い方である。測ったわけではないが、聴感上、周波数特性にはかなり凹凸があるように感じる。なお分解写真によると、内蔵スピーカは左右でエンクロージャの形状が違う。


  • G4/1GHzと比べた場合のG5/2.1GHzの体感速度だが、正直、普段使いでは「2倍速くなった」という印象はない。車にたとえれば、G4/1GHzが2,000ccのエンジン、G5/2.1GHzが3,000ccのエンジン、くらいの感じ。普段使いではG4/1GHzでも何も困らないが、負荷がかかるときはクロック通りの差は出る。


  • マイティマウス。好き嫌いはあるだろうが、少し使ったあと、いつものIntelliMouse Opticalに戻した。


  • BTOのワイヤレスキーボードは、ワイヤレスマウスとセットになるようだ。どちらか一方のみワイヤレスのBTOはできない。またマイティマウスのワイヤレス版はまだ登場していない。


  • 初回起動直後はSpotlightのインデックス作成プロセスが走るので、リモコンを押してもなかなかFront Rowが起動しない。事情を知らないと焦ると思う。


  • リモコンの固定磁石は頼りないが、外付けHDDを横に置かれたりすることを考えれば、あまり磁力を強くもできないか。


  • セットアップ中にユーザログイン画面のアイコンの設定を要求されるが(マルチユーザ環境だけかも)その際、内蔵カメラが自動的に起動し、ユーザの顔を撮影してアイコン化できる(笑




  • PhotoBoothで撮影すると、撮影した写真がポラロイドカメラのように上から「ぺろーん」と降りてくる。昔のMacにあった遊び心が少しだけ蘇ったような気がした。




  • スリープランプは直径1cmもあるような大型のランプだが、環境光センサのお陰で、暗い場所では明るさが抑えられ眩しくない。


  • 複数台使用時にApple Remote(リモコン)が混信しないように、リモコンを登録することができる。操作手順は、リモコンの『メニュー』ボタンと『次へ』ボタンを次の画面が出るまで押し続ける。リモコン紛失時のことも考慮されており、登録の解除はコントロールパネルの「セキュリティ」から行い、リモコンは不要。



  • 梱包箱に取っ手は付いているが、20inchモデルは相当に重い。福山通運から届いた箱(茶色い段ボール、「外装箱の外装箱」)には14.74kgと書かれていた。店頭で買えば「外装箱の外装箱」ぶんの重量はないとはいえ、クルマじゃないと、購入後のお持ち帰りはキビシイと思う。


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