クマデジタル

迷ったら、高い方


2014年02月

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Foveon Quattroセンサーが4:1:1でも成立する理由ですが、
山木社長のプレゼンを見て、おぼろげながら分かってきた気がします。


今までのFoveonセンサーが B / G / R が 4:4:4 という定義だったのに対して、

今度のFoveonセンサーは、B(Y) / Cg / Cr …いわゆる色差センサーということなのではないでしょうか。いや、今までも分光特性からすれば、色差演算せざるを得なかったと思いますが…

sigma_spectram_foveon
@danbo氏公開の山木社長のプレゼン動画より


その証拠に、今回は「B / G / R層」と言わずに、「Top / Middle / Bottom Layer」と言っています。

この特性で「Top Layer を Y(輝度)としても使う」と腹を括ったのであれば、

R(x,y) = Top(x,y) + α Bottom(2x,2y)
G(x,y) = Top(x,y) - β Middle(2x,2y) - γ Top(x,y)
B(x,y) = Top(x,y)

深く考えずに式を書いてみたので一例ですけど、たとえば(ほんとうにたとえば、です)上記のような YCbCr → RGB 変換式により、確かに Top Layerの解像度に近い、R/G/B信号が得られます。

ただ、それでもやはり、Middle / BottomがTopと同じ解像度があった場合の方が、画質は上がると思いますが…。

この方式でもモアレが発生しないのは、色を演算する上での「重心」が各色でズレていないためと思われます。ベイヤー配列ですとたとえば「赤や青しか受光していない画素の緑成分」はどうしても演算で求める必要があり、その演算誤差が色モアレとなって見えるわけですが、Foveon Quattroセンサーの場合は「RもGもBも受光していない画素」は存在しないので、色モアレは限りなく少なくなるわけです。

…という考えで、どうでしょうか(笑



会場で配布されていたカタログにはこんな訂正表が。
解像度をどう謳うか、試行錯誤した形跡が窺える…かも知れません。

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さて、



何はともあれ、dp2 Quattroです。
午前中のプレミアタイムだというのに、dp2 Quattroのハンズオンの行列がとても長くて挫けたんですが、三井公一 @sasurau 氏に「絶対今のうちに並んでおくべき」という助言を受け、「えー」と思いながら並ぶことに(笑



ああ、でも触っておいて良かったです。これは触るとまた全然イメージが違いますね…。ええ、想像以上に変態です。@idanbo氏が2/14(金)に録画してくれた山木社長のセミナービデオ(私は仕事で生で見られなかった)によると、41:45あたりから「使い辛いとか握りづらいとかtwitterに書くのちょっと待っていただきたい」とのことなので、数日使うと馴染む形状らしいです。実際、山木社長もいま試作機を試用中で、かなり馴染んでしまっているらしいです。

高級スポーツカーは2人しか乗れない、荷物も載らない、不便この上ない…我々はスポーツカーのようなカメラを作った…そう仰る山木社長。なるほど、そう考えれば確かにこの変態具合もシックリ来ます。




しかしこの大きさは握りやすさを最優先にしたわけではなく、必要な回路を詰め込んだ結果、このサイズになってしまったとのこと。「C社の1D何とか」(山木社長)と同等の回路が入っているようです。それはとにかく映像処理を高速に行うために、いろいろ並行して処理するように複数入っている回路があるためと思われます。




手タレは偶然ハンズオンされていた@idanbo氏(ありがとうございます)。

にしても、肝心の「なぜ1:1:4センサーで、4:4:4相当の画像が得られるか」は、前出の山木社長のプレゼンビデオで語られてはいるのですが、どうも理解できませんでした。

(しばらく考えてみます。)




クイックメニューは2階層から1階層に減りました。すなわち、Q1/Q2という切替はありません。以前のQ1/Q2という仕組みも斬新で面白かったですけどね…。

画質は? →「これからです」
速度は? →「これからです」
バッテリーの持ちは →「これからです」

というわけで、まだ本当にβ機にも達していないある意味貴重なセットですので(笑 弄ってみたい方は是非パシフィコ横浜へ。すごい雪ですけど。




未発表のdp1 Quattroや、



dp3 Quattroも逃げも隠れもせずにさらっと置いてあるところが、SIGMAという会社の楽しいところ。あまり巨大な企業だとこうはいきません。dp2Q/dp3Qのレンズはmerrillからのキャリーオーバー、dp1Qは新設計だそうです。

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写真とカメラの祭典「CP+2014」がパシフィコ横浜で始まりました。
追々記事をアップしますが、まずは日本では本日リリースされたα6000から。自分が使っているNEX-6の後継に当たる機種なので、どんなものか気になります。




ボディーカラーがブラックとシルバーの2種類になりました。写真はシルバーですが、NEX-5のシルバーと異なり、グリップ部はゴムが貼ってありますので黒色です。




さて、この機種の最大の特徴は「AFが速くなったこと」です。従来のNEX-6もミラーレスとしては速い部類だと思いますが、それがさらに速くなり、かつ、像面のどこでも像面位相差AFが使えるのがポイントです(従来は中央付近だけでした。)

他にも瞳を検出してフォーカスを合わせ続ける「瞳AF」とか、細かい改善がいろいろ入っています。

それと、ファインダーの画素数が減ったことは意外性のあるトピックですね。しかし画素数は減ったものの、光学的な改善を行い、見やすさを向上させたとのこと。周辺部がボヤッとしてしまう236万画素(NEX-6)より、キッチリ見えて高コントラストの144万画素(α6000)の方がいいでしょう?という訳です。

覗いてみましたが、確かにこれは悪くない…確かにNEX-6と比較すると画素数が減ったのは感じますが、何というか、確かにトータルではこちらの方が上かも…。α6000を覗いた後、自分のNEX-6のファインダーの周辺部の甘さが気になりました。




自分のNEX-6と並べてみました。

軍艦部のデザインテイストが変わったのが印象的ですが、これはα7に合わせたとのこと。あえて薄く見えないデザインを採用しないのは意外な気がします。この造形のお陰か、印象よりずっと重量が軽く感じました。


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2つあるダイヤル(右肩と、液晶右)は、ついに別の機能を割り当てられるようになりました。そうそう、こういうのでいいんだよこういうので。




外れやすかったアイピースは若干改善され、本体側の食いつきを改善することで多少外れにくくなったとのこと。つまりオプションパーツのアイピース側には変更はありません。




さた代わってこちらは動作品が初公開となる、Eマウントフルサイズ用 FE 4/70-200 G OSS です。いわゆるCanon EF 70-200mm f/4L IS USMと同じ画角・明るさのレンズで、手ぶれ補正の流し撮りモードやフォーカスリミッターも付いていますが、すが、一回り短くなっています。もちろん軽いです。

EF 70-200 f/4も充分小さくて軽いと思っていましたが、これ、いいなぁ。

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今日からのCP+開催を前に、各社から堰を切ったように色々リリースされていますが、dp2Q以外に個人的に気になっているのは、防水・耐衝撃デジカメ PowerShot D30 だったりします。

前機種D20と比較すると、ずいぶん端正なデザインになったと思います。私はカラーリング含めて D30 の方が好みです。今回の進化点は耐衝撃・防水性の向上のようですが、中身が前機種比で変わっておらず、未だDiGiC4なのが残念です。「ACアダプタ充電」が「単体充電器付属」になったのは嬉しいんですけどね…。


psd30

普段はあまり必要としないけど、必要なときに持っていない。防水デジカメはその最たるものではないかと思いますが、確かに日常でどれくらい使うかといわれれば、甚だ疑問。

というのも、

海水浴 → 震災以降行っていない(なんとなく気分が乗らなくなった)
プール → よく行くプールは撮影禁止
雪 → EOS 5D Mark IIIの防滴で間に合った

という感じで、冷静に考えれば出番が全くない…。

でも D30 があれば、今まで撮れなかったような絵が撮れて、家族のアルバムが華やかになる気がするんですよね…そう、出番がないのではなく、出番は作るものだという気持ちで!

幸か不幸かこのモデル、特殊用途のせいか値下がりが非常に渋いです。そういう意味では出た直後に買ってしまっても残念感は少ないかもしれません。
(さすがにモデル末期には半額近くになるようですが。)

Ducapacも考えたんですが、安くていいんですがやっぱりケラレの発生がなく使うのは気を遣うなぁと。

既存のカメラ用のハードタイプの防水ケースは、カメラが買えるくらいの値段がしますしねぇ。

防水デジカメは他社さんからも面白そうなのが色々出ていますが、それでも D30 なのは、やっぱりメーカーを信頼しているからというのと、DiGiCが優秀でオート撮影での仕上がり具合に一日の長が感じられるから、ですかね。


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以前、カメラの画素数は、画質に直結すると考えられていました。しかしケータイ電話のカメラすら1,000万画素を越えるようなセンサーを積むようになった頃でしょうか。「画素数の向上は必ずしも画質向上にはならない」という知見が生まれ、その声に応えるように、GR DIGITAL シリーズや、PowerShot Sシリーズのような「画素数控えめ、解っている人だけが買う」カメラが現れました。

これは結局、センサの画素数が増えると相対的に1画素あたりの受光面積が小さくなり、自然界に存在するノイズに対して映像信号が相対的に小さくなり、ざらついた映像になってしまうことに起因しています。だから、画素数はある程度に抑えたほうが、見栄えが良かったり、暗所での使い勝手が良かったりするのです。

一方、これとはまったく別の話ですが、Foveonセンサーというのがありまして、それはRGBの画素をセンサの厚み方向に縦一列に並べることで、一般的なベイヤー配列では得られない「画素数の割には圧倒的に解像度が高い」映像を生み出しました。その一方で、Foveonセンサーにおける2層目となる緑、3層目となる赤に届く光はどうしても1層目よりは弱くなってしまい、その結果、「晴天番長」と呼ばれるような「晴れていれば圧倒的に高画質、でも飲み会の席では実用にならない」カメラが出来上がりました。それがSIGMA DP/SDシリーズです。

SIGMAとしても、どうしても暗いところで撮れるカメラにしたかったのでしょう、ある改良を施します。それが今回リリースされた「dp2 Quattro」に搭載された”Foveon X3ダイレクトイメージセンサー「Quattro」”です。Foveonセンサーで光の届きにくい2層目(緑)、3層目(赤)の各画素の大きさを2倍にしました。当然、緑と赤の解像度は、青の半分になります。考え方は冒頭に書いた、画素数を抑えて高画質にするという発想です。

dp2q
(SIGMA Webサイトより)

デザインに関しては今回敢えてスルーです。とにかく良い意味で突っ込みどころ満載なので、別の機会に触れたいと思います。

しかしいままでFoveonはベイヤー配列と比較して「RGBが縦に1:1:1で並んでいるから凄いんだ」的な説明をされていたかと思います。でも今回、その売りを捨ててまで感度向上を果たした(はずの)ようですが、それは本当に従来のFoveionのコンセプトに心酔してきた「理詰めのユーザー」に対する答えになり得るんでしょうか。

foveon_q
(SIGMA Webサイトより)

今回は「30%の解像度向上」とのことですが、それはDP Merrillシリーズの「1,560万画素×3層」の30%増しと捉えると、「2,000万画素×3層」の解像度が出るということのはず。Quattroセンサーの「2,000万画素+490万画素+490万画素」で、どうやって「2,000万画素×3層」相当の性能を達成したのでしょうか。

この謎を解明するカギが書かれたサイトがあります:

「フォビオンセンサーの厄介さ」

上記のサイトにパテントベースのFoveonの各色の感度曲線が記されていますが、BとGの感度曲線がかなり近いことが解ります。

従来公開されていた「R/G/Bが綺麗に縦一列に並んだ概念図」で考える限り、今回のQuattroセンサーが生んだ「革新」は完全には説明不可能と言えるかも知れません。

従来の概念図は事実を簡略化しすぎており、実は「表面に近いBは、実はBに最もよく反応するG/B兼用センサーだった」ということであれば、研究開発の過程で「FoveonにおいてはB層だけ4倍あれば、ほぼ4倍の精細感を生める」という知見が得られた可能性が高いと考えます。

実機はCP+の目玉となるでしょう。
楽しみにしたいと思います。




ええ、そうでしょう、そうでしょうとも(笑

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